《福音》恵みのおとずれ 1996年 1月号
「新年おめでとうございます。」今年も昨年と同じように、この挨拶が交わされたのではないでしょうか。そこで次の3つの事を考えてみましょう。
①日々に新しい生活
子供の頃の思い出の中に、正月はしかられず又掃除もしないでよかった事があります。大変うれしかったですね。では、私たちの生活もそれでいいのでしょうか。ところが聖書には
「内なる人は日々新たにされています。」(Ⅱコリント4・16)
と記されているのです。日々です。この一年のすべての日々、神様が新しくして下さっているのです。
②古いけれども新しい教え
毎朝、配られて来る新聞も、1日2日と経ちますとただの古新聞紙です。又昨年のカレンダーも、今年は使用いたしません。時が経つとそのものの価値が変るようです。これは、世の中の常識ですね。では、イエス様の教えはどうでしょう。ヨハネの記録の中に
「新しい戒めを与えましょう。あなたがたは互いに愛し合いなさい。」(ヨハネ13・34)
とあります。しかしヨハネは別の所で
「これは……古い命令です」(Ⅰヨハネ2・7、8)
と記しました。私たちの中で最も忘れてならない大切な事として、繰り返し、繰り返し教えられている事として古いのです。ヨハネはそれを新しい命令として書きました。人が最も忘れやすく、気付かず、無礼になりやすいからでしょうか。この一年、この事も心がけてゆきたいものです。
③すばらしいイエス様
皆さんはすでに新年のご計画を立てられた事でしょう。あれやこれや、いろいろやりたいことが沢山あるでしょう。昨年を振り返り、色々計画倒れのものもありました。迎えました新しい年、私にどんなことができるのかな、と考えていると、ふと次の聖書のことばが浮かんできました。
「人の心には多くの計画がある。しかし、主のはかりごとだけが成る」(箴言19・21)
「生きるにしても、死ぬにしても、私の身によって、キリストのすばらしさが現わされることを求める」(ピリピ1・20)
というものです。新しい日々の為に、イエス・キリストを心にお迎えしてみませんか、きっとすばらしい年となりますよ。
文・中原 茂生