<巻頭メッセージ>
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月刊アッセンブリー誌は、毎月1度、JAGから発行されているニュースです。ご関心のある方は、どうぞ一度ご覧ください。
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<INDEX>
- 紹介 海外伝道部 海外伝道部長・藤村良彦(藤沢福音キリスト教会)
- アートから読み解く信仰 NO.6 ラファエロ「奇跡の漁り」
-町田俊之(バイブル&アートミニストリーズ代表/単立・富士見聖書教会) - 地域に仕える教会 4「メディカルカフェ」
- 一つになって 伝道所のために祈ろう13
・岐阜神愛キリスト伝道所 澁澤道忠・清子
・清水キリスト伝道所 別宮健一・恵子 - 献堂式を終えて 佐藤順子(牧場の朝キリスト伝道所・福島県)
- 3月31日に引退 その2
・力丸嗣夫・勝子先生の引退に際して(佐藤羊一・九州教区長・春日教会)
・伊藤志真子先生 引退に寄せて(内川高志・明石キリスト教会) - JAGの動き 7
- 中央聖書神学校(CBC)掲示板
「神の作品」として生きる /細川るり (千歳キリスト伝道所)
夏本番。海や山に出かける機会の多い季節ですね。私の郷里にはとても美しい砂浜があり、よく員殻拾いをしたものです。長い時を経て運ばれてきた貝殻は、割れたり、欠けたり、穴が開いたりしているのですが、稀に無傷のものがあります。そんなきれいな、形を保ったものを選んでいたのです。が、ふと手にした一つの貝殻に、私は思わず目を奪われました。何かにぶつかり、大きな穴の開いた貝殻…けれど、それが芸術的なのです。欠けることで、より美しさが際立っているのです。それは、原形を保っている貝殻に勝る美しさでした。
聖書の言葉を思い出しました。
「霊の父は、私たちの益のため、私たちをご自分の聖さにあずからせようとして、懲らしめるのです。」( へブル12:10)
ちょうど貝殻が波に洗われ、岩に擦られて、遠い海岸に流れ着くように、この地上での私達の旅路も、決して平坦なものではありません。
イエス・キリスト様を信じて救われたら、何でも思う通りに事が運ぶ…わけでもありません。
時には、人間関係のトラブルや経済的な問題、病など、辛い、苦しい出来事に遭遇することもあります。しかし、その一つ一つの出来事は、私達が父なる神の聖さ、義しさにあずかるためのご訓練なのだと聖書は言います。
「私は、ほんとうにみじめな人間です。」と言ったパウロのように(ローマ7:24)、キリストを信じて救われても、依然、私達の内には古い罪の性質が残存しています。そんな肉の弱さに涙し、時に歯痒く感じる私達です。
けれども、御子を遣わし、永遠の滅びから救い出してくださった愛なる神は、様々な試練を通して私達を練りきよめ、キリストに似る者へと造り変え続けてくださいます。キリストのご性質を私達の内に形づくってくださるのです。
そのキリストのご性質は、ガラテヤ5章の「御霊の実」に示されています。聖霊は、キリストを信じ、キリストに結ばれた者の内に働いて、キリストのご性質を形成してくださいます。
私達の内の肉なるものをきよめ、「キリスト・イエスにあって造られた」「神の作品」(エペソ2:10)として、御国に行くその時まで、造り変え続けてくださるのです。何と大きな慰め、希望ではないでしょうか。
「私たちはみな…鏡のように主の栄光を反映させながら、栄光から栄光へと、主と同じかたちに姿を変えられていきます。これはまさに、御霊なる主の働きによるのです。」(2コリント3:18)