<巻頭メッセージ>
『この世で出会う患難』
佐藤羊一 Yoichi Sato (篠原教会・神奈川県)
<INDEX>
- 父の日特集
「父たちよ、壮年たちよ、強く、雄々しくあれ!」
平松慶次(教職ケア室長・和泉神愛キリスト教会) - 父の日に寄せて「まず神の国と神の義を求めよ」
- 召天 ジム・ディッキー宣教師のこと
-細井 眞(財務局長・十條基督教会) - だからパウロはこう言った!「クリスチャンも裁かれる?」
-長澤牧人(中央聖書神学校講師・熊本聖書教会) - 3月31日に引退された先生方
佐藤茂助師・眞知子師、 佐藤孝夫師、 木村幸広師・節子師 - 祝・献堂 八王子シャロン教会 -木下重夫(八王子シャロン教会)
- 一つになって 伝道所のために祈ろう⑭ -土屋潔(教団理事長)
アッセンブリー平塚キリスト伝道所 阿部栄子 - JAG創立75周年にむけて教区の取り組み
北陸教区 Hokuriku 『次の世代へ!! IUEP 北陸』 - 日本アッセンブリーズ・オブ・ゴッド(JAG)の動き15 総務局長・本田勝宏
- 中央聖書神学校(CBC)掲示板
- この難局を乗り越えよう!-新型コロナウイルスのために祈り、共に闘う③-
・新型コロナウイルス禍、米国AG教団の実情
・新型コロナウイルス禍、わたしたちの教会 -寺田雄(南紀キリスト教会)
・ネット配信による礼拝ガイドライン
『この世で出会う患難』
佐藤 羊一(篠原教会)
昨年の今頃、人々が描いていた2020年の様子はどうだったでしょうか。日本で2回目となる夏季オリンピックに向けて、トーチリレーが各地で行われ、大会への機運が盛り上がっていたことでしょう。代表候補選手たちは、4年に一度の大会に出場するための予選を戦い続けていました。それが昨年12月に発生した、新型コロナウイルス感染症によって一変しました。
その後COVID-19と名付けられ、世界的な規模で被害が拡大していきました。日本でも、4月に政府による緊急事態宣言が発令され、一般社会で外出の自粛要請が出され、多くの教会でも礼拝を始めとして諸集会の持ち方の変更を、余儀(よぎ)なくされました。このような状態になることを誰だれが予測できたでしょうか。
また毎年の台風や地震などの自然災害の影響で、被害を受けられた方々もおられます。キリスト者であっても、この世に生きていますから、この種の災害にいつ出会うかはわかりません。
私たちの主イエス・キリストは、キリストに従う人が経験する困難について次のように語られました。
「わたしがこれらのことをあなたがたに話したのは、あなたがたがわたしにあって平安を持つためです。あなたがたは、世にあっては患難があります。しかし、勇敢でありなさい。わたしはすでに世に勝ったのです。」(ヨハネの福音書 16章33節)
試練や困難に出会う時、私たちはどうしてこのような目に遭(あ)わなくてはならないのだろうか、と神に訴えて祈ります。それは人の自然な反応です。しかし、その時に思い出していただきたいのは、主イエスが与えてくださる平安です。主は死を打ち破り、永遠のいのちの約束を与え、世の与える以上の平安をすでに与えてくださいました。
「あなたがたの会った試練はみな人の知らないものではありません。神は真実な方ですから、あなたがたを、耐えられないほどの試練に会わせることはなさいません。むしろ、耐えられるように、試練とともに脱出の道も備えてくださいます。」(コリント第一10章13節)
この試練は一人で乗り越えられるものではありません。そのために神は教会という共同体を備え、互いに祈り合い、支え合い、助け合うようにしてくださいました。
今こそ、私たちがキリストの弟子であることを、人々が知るチャンスであることを覚えましょう。