<巻頭メッセージ>
『憐れみの心』
武石喜光 Yoshimitsu Takeishi
つくば栄光キリスト伝道所(茨城県)
<INDEX>
- 紹介
賜物バンク ❝ AG gift ❞
中原信恵 国内伝道部員 広島神愛キリスト教会(広島県)
https://fellowship.j-ag.org/
- 私の聖書 第6回
生きて働く神の言葉の力
佐藤純子 牧場の朝キリスト伝道所(福島県)
- 紹介 ろう者伝道部
御霊によるろう者宣教と拡大
井桁正巳 ろう者伝道部長 徳島神召キリスト教会(徳島県)
- 召天 佐藤真知子師
神は愛なり
神谷恵美 元加治キリスト教会(埼玉県)
- 紹介 国内伝道部
姜 一成 国内伝道部長 西宮アガペー教会(兵庫県)
- 教団の動き⑨ 天野 弘昌 総務局長
– プリンス・グネラトナム師召天 https://fellowship.j-ag.org/2022/10/01/about-rev-prince-guneratnam/
- 中央聖書神学校(CBC)掲示板
『憐れみの心』
武石喜光 Yoshimitsu Takeishi
つくば栄光キリスト伝道所(茨城県)
ビリー・グラハムの言葉に「勇気は伝染するものだ。1人の勇敢(ゆうかん)な人が立ち上がれば、他の人たちも胸を張るものだ」とありますが、伝道にも一人の勇気と勇敢さが必要だと思いました。
そこで、どうして伝道するの? ともう一度聖書から考えました。
「それゆえ、あなたがたは行って、あらゆる国の人々を弟子としなさい。そして、父、子、聖霊の御名によってバプテスマを授け、また、わたしがあなたがたに命じておいたすべてのことを守るように、彼らを教えなさい。」(マタイ28:19、20)
この御言葉にあるように、大宣教命令があるからと答えることができるでしょう。大正解です。さらにイエス・キリストの働きの動機を大切にしなければなりません。
「イエスは、舟から上がられると、多くの群衆をご覧になった。そして彼らが羊飼いのいない羊のようであるのを深くあわれみ、いろいろと教え始められた」(マルコ6:34)
イエス・キリストの働きの動機は「ご覧になり、深くあわれみ」「ご覧になり、かわいそうに思う」心からです。ギリシャ語「スプランクニゾマイ」という言葉が使われていて「理屈や頭で憐れに思う以上に『はらわた』を突き動かされ、いても立ってもいられないほどの揺さぶられた気持ち」ということになります。この憐れみの心によって五千人を食べさせる奇蹟が行われました。
私たちは強いられて伝道の働きをするのではなく、自らイエス・キリストに学び、その思いを受け継ぐ者です。憐れみの心から勇気と勇敢さをもって福音を伝えましょう。イエス・キリストの働きはダイナミックでしるしと不思議も伴ないました。この働きは過去のものではなく、21世紀の日本にも必要ですから、もう一度「しるしと不思議を伴う伝道の働き」を信じて進もうではありませんか。
今、伝道の働きに必要なのは「魂たましいに対する憐れみの心」をいただくために「主よ『憐れみの心』をあたえてください」と求める祈りと行動ではないでしょうか。「主よ。いま彼らの脅(おびや)かしをご覧になり、あなたのしもべたちにみことばを大胆に語らせてください。御手を伸ばしていやしを行わせ、あなたの聖なるしもべイエスの御名によって、しるしと不思議なわざを行わせてください。」(使徒4:29、30)