<巻頭メッセージ>
『神と共にある平安』
 内村尚子 Naoko Uchimura
 東海教区長・名古屋神召キリスト教会(愛知県)

<INDEX>

  • 地域に仕える教会 ⑥
     「私たちのSDGs~こども食堂~」
     久保田 顕 杉田キリスト教会(神奈川県)
  • 女性特集 仕える恵みと喜び
     長尾加代 練馬キリスト教会(東京都)
  • 若者よ チューっと聞いてよ!
     今日もタナチュー シーズン2 Part.3 「ヒーロー」

  田中清人 希望キリスト教会(静岡県

  • 価値観 第4回 世の中 vs 神の国
    生産性 ≠ 人の価値
    平松 契 めぐみ福音キリスト教会(東京都)
  • 召天 三宅 暁師 御言葉に生きようとした人
     三宅規之 めぐみ福音キリスト教会(東京都)
  • 教団の動き⑩ 天野 弘昌 総務局長
  • 中央聖書神学校(CBC)掲示板 

『神と共にある平安』
 内村尚子 Naoko Uchimura

 東海教区長・名古屋神召キリスト教会(愛知県)

 「わしにはお天道様がおられるから心配いらんのじゃよ。わっ、はっはっは」とラジオからの声。その時、私は脊髄腫瘍(せきずいしゅよう)で下半身麻痺(まひ)のシングルマザーの家を訪問した帰り道。重たい気持ちで車を走らせていました。でも、その声に、「ン? お天道様がおられる? お天道様? 神様? そうだ! 神様は私たちと共にいてくださるから心配ない」。平安に満たされた一瞬でした。

 人は先が見えないと不安を抱(いだ)きます。それは神から離れてしまった人間にはつきものといえるかもしれません。今は予測不可能な時代。コロナのパンデミック、ロシアのウクライナ侵攻、気象変化による災害、IT化の急速な進化に伴うAIの社会進出など。これらは日常や常識を変え、不安を煽(あお)る原因です。そればかりか、不慮の病や悲惨なニュースに見る愛の欠けた人間関係、物価高騰など、私たちを不安に陥(おとしい)れる原因は数え切れません。こんな時代にクリスチャンはどう生きるべきでしょうか。

 不安を持つことは旧約時代に生きたダビデも例外ではありません。詩篇23篇は、不安の中にこそ感じる神からの大きな平安を詠(うた)ったものではないでしょうか。

主は私の羊飼い。
私は乏(とぼ)しいことがありません。
主は私を緑の牧場に伏させ
いこいのみぎわに伴われます。
主は私のたましいを生き返らせ
御名のゆえに私を義の道に導かれます。
たとえ 死の陰(かげ)の谷を歩むとしても
私はわざわいを恐れません。
あなたが ともにおられますから。
あなたのむちとあなたの杖(つえ)
それが私の慰めです。

  (詩篇23:1~4、新改訳2017)

 羊は目の前のものもよく見えず、たとえ間違った行動でもそれに倣ならって行動してしまう習性があります。大勢の意見に引きずられ、人と同じことをすれば安心する人間とよく似ています。だからこそ羊飼いが必要です。羊飼いのむちと杖は羊が安全に憩(いこ)える場所に導いてくれます。私たちには見えなくても羊飼いには見えています。羊が恐れない理由は「あなたが共におられますから」です。今、自分で不安に備えて動くより、止まってじっくりと聖書を読み、この詩を我ものとして「私には羊飼いがいるから大丈夫だよ、わっ、はっはっは」と笑ってみてはどうでしょうか。

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