月刊アッセンブリーNews　2024年 6月号

「神の愛に生きる 聖徒たちの成長」

　綾部裕子　Hiroko Ayabe
　リバイバルセンターチャーチ　（東京都）

　今年は元日の能登半島地震に始まり、航空機の衝突事故があり、また世界各地での大規模な火事や洪水、戦争による惨禍(さんか) を目にするとき、終末が迫っていることを感じます。経済の先行きが見通せない中で、ＡＩやロボットに人間の職場を奪われる日がやってきます。しかし、どのような時代の波が襲ってこようと、神は私たちが神との交わりを大切にし、生きる目的を確信し、幸いな歩みをするようにと願っておられます。

　「愛する者よ。あなたのたましいが幸いを得ているように、あなたがすべての点で幸いを得、また健康であるように祈ります」（Ⅲヨハネ1:2）。これは使徒ヨハネの同労者、ガイオに対する祈りの言葉ですが、同時に、イエス様を信じるすべての者に対する神の御心 です。すべての点で幸いを得、健やかであるためには、第一にたましいに幸いを得ることだと語っています。たましいの幸いは、聖霊による神との交わりを保ち、神の臨在の中にいて、ガイオのように真理のうちを歩むこと、つまり、聖書の御言葉に則(のっと)った行いをすることです。

　今年の３月、私たちの教会のセミナーの終わりの時のことです。聖霊の臨在の中で、促がされた人々が前に出て、悔い改めをしました。最後に出てきたひとりの兄弟が、聖霊の力に圧倒されて、上ずった声で、涙ながらに悔い改めを始めました。「長い間、神様の働きだと思って一生懸命頑張ってきましたが、これは全部、自分の思い上がりであり、自分の肉の思いであったことを悔い改めます。神様の本当の愛が分かりました。神様、本当にごめんなさい。赦してください。……神様のご計画に従って歩みます」と語りました。聖霊による悔い改めであることが分かり、厳粛な思いになりました。長年、御霊に明け渡せなかった兄弟を神が捉えてくださったのです。

　「もはや私が生きているのではなく、……私を愛し、私のためにご自分を与えてくださった、神の御子に対する信仰によるのです」（ガラテヤ２:20 ）。

　霊の目が開かれると、神の栄光の姿が分かり、愛を知り、御言葉を悟り、成長してキリストの性質に似た者になりたいと願うのです。その時、真理のうちを歩んで、キリストの証人として神の栄光を現わす、幸いな人となることができます。