月刊アッセンブリーNews　2024年 7月号

「世界宣教」

　内村 保 Tamotsu Uchimura
　国際関係室長　名古屋神召キリスト教会（愛知県）

「あらゆる国の人々を弟子としなさい」
（マタイ28:19）

イエス・キリストが二千年以上前、地上で最後に語られたことです。何度も聞かれたことがあるでしょう。それでも主は、今日もあなたに語られます。まだ成就していないからです。

１．あらゆる国へ

　イギリスのコンサルティング企 業「ヘンリー＆パートナーズ社」が２０２４年１月に「パスポートの強さ」で、ビザなしのパスポートだけで海外渡航が可能な国のランキングで、日本が首位になったと発表しました。日本のパスポートは強いのです。ほとんどの国に宣教へ行けます。日本の教会は小さいから、そんな力がないと思うかもしれません。しかし、日本は世界から祈られています。海外に行くと必ず、「日本のために祈っています」と多くの方から言われ、実際、大勢の宣教師が日本に来て伝道が進められています。神様は日本にも同じように世界宣教の働きを期待されています。「日本から宣教師は送れない、遣わすことはできない」というマイナス思考を取り除き、「お言葉ですから」と、御言葉を実行していきましょう。

２．あらゆる方法で

　宣教の働きも様々です。私たちの教会では、毎年「宣教大会」を行い、教団の宣教師のサポートとは別に、信仰約束献金を募(つの)り、祈り、献げています。今年は、シンガポールの教会からカンボジアへ送り出される宣教師の働きに捧げます。宣教を創造的な主の方法で行いましょう。

　近年、国内で多くの外国人を目にするのではないでしょうか？ 観光客、留学生、就労者など。外国へ行かなくても国内にいながら海外宣教ができる可能性もあります。

　私たちの教会には、日本語、英語、ポルトガル語、スペイン語、フィリピン語の礼拝があります。そこに集う信徒たちは同国の人々だけではなく、日本人も礼拝に誘ってきます。このような礼拝で、外国人を通してでないと福音が伝えられない日本人も救われています。海外宣教は海外へ行くだけではありません。

　私たちは自国の民だけに宣教するだけでは十分ではありません。イエス様の命令は「あらゆる国の人々」です。

　その使命に選ばれた者として聖霊に満たされて喜んで自分自身を捧げていきましょう。