月刊アッセンブリーNews　2025年 6月号

『聖霊のバプテスマと成長する信仰』

　寺田文雄　Fumio Terada
　教団監事・南紀キリスト教会（和歌山県）

　皆さんは聖霊のバプテスマの恵みと力をどのように発展させていますか？ ペンテコステの日の聖霊体験は、失望・落胆した弟子たちの信仰を見事に回復しました。その日、彼らは周囲の圧迫をはねのけて立ち上がる驚おどろくべき変貌を遂げました。まさに聖霊によるリバイバル体験をもたらす発火点であり、初代教会に力強いスタートダッシュをもたらしました。また、彼らが聖霊に満たされた体験は、キリストが証しされた神の国を伝えるカギとなる、父の約束された「聖霊のバプテスマ」でした。

　私が聖霊のバプテスマを受けたのは、洗礼１週間前の28歳の時でした。半年以上必死に聖霊のバプテスマを求め苦闘する中で、韓国のヨイド純福音教会への断食祈祷ツアー中に受霊しました。山の祈祷院で10分ほどと思った祈りが、時計を見ると2時間経過していました。

　口からハレルヤの賛美と共に異言の祈りが溢れ、心が喜びで満たされました。帰国後に家族から「顔が変わった」と言われました。そのペンテコステ体験は、その後の私の人生に大転換をもたらしました。

　隠れクリスチャンとして過ごしていた日常の姿勢が変えられ、職場や友人にキリストを伝える勇気が与えられました。自己中心で高慢な肉の心も砕かれていき、職場の人間関係も変えられました。聖書の真理を知った喜びと伝道の使命感が与えられ、ついには神学校への献身の決意へと導かれました。

　聖霊のバプテスマを受けた時に、悩んでいた持病も癒やされ、聖霊による超自然的な神の働きを知りました。聖霊のバプテスマは、異言の祈りで終わりではなく、超自然的な聖霊の働きと賜物の体験を招く入り口なのです。私たちの信仰を引き上げ、個人と教会にリバイバルをもたらす復活のキリストの現実( リアリティー) を証しする神の恵みであり、力ある信仰の始まりでもあります。この恵みの中で復活のキリストへの生きた信仰を発展させ続けましょう。