<巻頭メッセージ>
「世界宣教への使命」
 藤村良彦 Yoshihiko Fujimura
 教職ケア室長・関東南西教区長 藤沢福音キリスト教会(神奈川県)

<INDEX>

  • 特集…主に仕える(9) 御心を求めて主に仕える
    綾部クリスチーヌ万里子 リバイバルセンターチャーチ(東京都)
  • 土の器サイコー! Vol.1
    平松若樹 高槻キリスト教会(大阪府)
  • 教団創立75周年に向けて  各部署の取り組み ①
    ・国内伝道部 ・ろう者伝道部 ・海外伝道部 ・青少年伝道部
  • 7月は海外伝道月間です 海外伝道部 with コロナ海外伝道部 
    長澤牧人 海外伝道部長 熊本聖書教会(熊本県)
  • 子育てを楽しんでいますか?
    武蔵野基督教会付属 聖泉幼稚園主任 武蔵野基督教会員(東京都)
  • 教団の動き⑯ 総務局長 天野弘昌
  • 中央聖書神学校(CBC)掲示板


 

「世界宣教への使命」
 
藤村良彦 Yoshihiko Fujimura
 教職ケア室長・関東南西教区長 藤沢福音キリスト教会(神奈川県)

 ある時、教会に来ていたフィリピン籍の高校生が修学旅行はカナダに行くと、楽しそうに教えてくれました。きっと素晴らしい経験をしてくるのだろうと思っていると、しばらく後に、ビザを取得することができず行けなくなったとのこと。

 日本のパスポートを持っていると、ビザを取得することなく多くの国に行くことができます。ですから驚きました。そして日本のパスポートを持っているという意味を考えさせられました。なぜ今この時代に、私たちは日本という国に生かされているのでしょうか?

 「バルナバとサウロをわたしのために聖別して、わたしが召した任務につかせなさい」(使徒13:2、新改訳第三版)

 教会員が転勤などにより礼拝に参加できなくなることは、大きな痛みと悲しみを感じますが、祈りをもって送り出すということがあります。毎年春になると若者たちを送り出さなければならない教会も多くあります。

 アンテオケ教会においてバルナバとサウロを送り出すということは、大きな決断だったに違いありません。自分たちの教会のことだけを考えるならば、慰めに溢(あふ)れたサーバントリーダーであるバルナバと、情熱に溢れたサウロがリーダーとして教会を導いてくれたほうが良いと考えるからです。教会が指導者を失い、途方に暮れるという一時期を過ごしたかもしれません。

 後にパウロと呼ばれたサウロは、3度にわたる伝道旅行に出かけますが、彼を送り出し、支援を続けたのはアンテオケ教会でした。パウロを送り出すことを自分たちに与えられた使命と受け止め、戻ってきた時には宣教報告会が行われ、共に喜びあったことでしょう。

 日本アッセンブリー教団はアンテオケ教会のような存在です。全国諸教会が一つとなり、バルナバがサウロを捜し出し、アンテオケ教会において訓練したように、次の時代の宣教師、働き人を捜し、祈りをもって送り出します。宣教師たちが帰国するとその報告を共に喜び、主をあがめます。この喜びこそ、この地上で経験できる使命を果たした者の最高の喜びなのです。

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