<巻頭メッセージ>
「神の時に期待して」

 和田佳士 Keiji Wada
 八王子基督教会(東京都)

<INDEX>

  • 聖書のそこが知りたい  【十字架と現代人】
    仁井田義政 溝の口キリスト教会(神奈川県)
  • Vol.3 イエスさまサイコー!
    平松若樹 高槻キリスト教会(大阪府)
  • 特集…夏のキャンプレポ
    https://fellowship.j-ag.org/2023/10/01/summer-camp-2023/ 
  • 一つになって 伝道所のために祈ろう㉑
     東松島開拓 東松島アメイジング・グレイスセンター
     横山あかり(宮城県) https://fellowship.j-ag.org/2023/10/01/be-one-higashimatsushima/ 
  • 紹介 国内伝道部
    姜 一成  国内伝道部長・西宮アガペー教会(兵庫県)
  • 教団75周年記念式典・聖会
    三箇義生 教団創立75周年記念行事委員会 副委員長 郡山キリスト教会(福島県)
  • 召天 言葉の人 堀川英子師
     内川節子 (引退教師) 
  • 教団の動き⑲ 総務局長 天野弘昌
  • 中央聖書神学校(CBC)掲示板

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「神の時に期待して」

 和田佳士 Keiji Wada
 八王子基督教会(東京都)

 リュウゼツランという植物をご存じでしょうか? アメリカ南西部やメキシコが原産地で、肉厚の葉にとげがあり、竜の舌に例えられることから、日本ではこのように名付けられています。この植物、原産地では15年に一度程度で花が咲くのですが、環境の違う日本では数十年から100 年に一度、花を咲(さ)かせるそうです。

 私たちの教会には、この花のように時間をかけて救われた一人の姉妹がいます。彼女が初めて教会に行ったのは5歳の時、兄姉と共に日曜学校に通うようになりました。そして、彼女たちがもらってきた暗唱聖句カードのみことばを読んでいた母親が、教会に導かれ洗礼を受けました。

 幼かった彼女も何の疑いもなくイエス様を救い主として信じていましたが、思春期を迎える頃から、友達と一緒に教会から遠のいてしまいました。幸いなことに当時放映されていた福音テレビ番組を通して、信仰を捨てることはありませんでした。

 彼女の母親は、彼女の父親からの迫害に遭(あ)いつつも、熱心に教会生活を続け、信仰を貫(つらぬ)きました。その後、反対していた父親も病の中、祈りを通して主に出会う体験をし、病床洗礼を受け、天に召されていきました。両親の信仰を通して、彼女は自分の生涯に神様が働かれていることを素直に受け入れ、2019年に洗礼を受けました。教会の門をくぐった時から、65年もの歳月が経っていました。

「みことばを宣べ伝えなさい。時が良くても悪くてもしっかりやりなさい。忍耐の限りを尽くし、絶えず教えながら、責め、戒め、また勧めなさい。」(Ⅱテモテ4・2)

 疫病(えきびょう)、戦争、カルト集団から来る宗教アレルギー等々、私たちを取り巻く環境は益々不安定で、みことばを伝えるには不都合な状況があり、困難に感じることがあります。しかし、聖書は良き知らせをどのような状況にあっても語り継ぐよう励まします。蒔(ま)かれたみことばの種が実を結ぶために、時には何十年も、もしかすると次の世代までの時間が必要になるかもしれません。しかし、みことばの種は主が定められた時に、必ず実がなることを信じ、期待して、喜びの知らせを宣べ伝え続けてまいりましょう!

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