<巻頭メッセージ>
「勇気をもって自分を生きよう!」
藤田克裕 Yoshihiro Fujita
鷹栖キリスト伝道所(北海道)
<INDEX>
- 特集 敬老の日 シニア伝道を始めましょう!
久保田 顕 国内伝道部 杉田キリスト教会(神奈川県) - 信徒の証 主と共に歩む②
成田キリスト教会員(千葉県) - 聖書のそこが知りたい⑥ 音楽の人ユバル
仁井田義政 溝の口キリスト教会(神奈川県) - 私の聖書 第11回 人生振り返れば恵みだらけ
三宅千香子 めぐみ福音キリスト教会(東京都)
- 教区長コラム③ 私たちは弱いけど、強いんです
高木順一 北陸教区長 松任キリスト教会(石川県) - 一つになって 伝道所のために祈ろう
深谷キリスト伝道所 井桁久志 (関東北東教区・埼玉県)
https://fellowship.j-ag.org/2024/09/01/be-one-fukaya/ - 教団75年史編纂委員会
野口一郎 教団75年史編纂委員長 大津キリスト教会(滋賀県) - 召天 日本宣教に捧げた神の器 陳 永敏宣教師
高木順一 松任キリスト教会(石川県) - 教団の動き㉘ 総務部長 天野弘昌
- 中央聖書神学校(CBC)掲示板
「勇気をもって自分を生きよう!」
藤田克裕 Yoshihiro Fujita
鷹栖キリスト伝道所(北海道)
先日、エホバの証人の方と話しました。
「正しい人はいつまでも生きられるのですが、そうなりたいと思いませんか?」、「人間は年を重ねて死に至るんじゃないんですか?」、「いいえ、正しい人はいつまでも生きられるのです」、「正しい人って誰のことを言うのですか? エホバの証人の教えを守る人のことですか?」、「よく分ってらっしゃるのですね」、「でもですよ、神の前に正しく生きられる人なんて、本当にいるのでしょうか?」
エホバの証人の方々は、見解の違いを感じて、間もなく帰っていきました。
パウロは「私たちは、この宝を土の器の中に入れています」(Ⅱコリント4:7)と語って、私たちを「土の器」と表現しました。何の見映えもなく、すぐに壊れてしまうような、もろい存在に過ぎないと。何年信仰生活を続けても、どんな働きをしたとしても、私たちは、所詮(しょせん)どこまで行っても、ただの土の器です。
漫画家かの赤塚不二夫さんが、「いつも自分は最低な人間だと思っていればいいの。自分は偉いと思っているとね、人は何も言ってくれない」と語って、バカなことを率先してやっては、皆を笑わせ、驚かせ、あきれさせたそうです。でも、漫画家としては立派な仕事を成し遂げた人でした。
研修会である講師が、「こんな人でも牧師ができるなら、自分にもできるかなぁ」って思われたことを、嬉々(きき)として話していたことを思い出します。
私たちは、人前でつい自分をよく見せようと繕(つくろ)いがちですが、神の選びによれば、私たちは無に等しい者でしかないのです(Ⅰコリント1・26~31)。
ところが、この土の器でしかない私たちの中に、測り知れない力、「宝」が宿っているのです!
ですから、人の評価を恐れる必要など全くなくて、むしろ土の器になりきって、正直に自分を生きればいいのです。
「そうなんです。私は何年信仰生活を続けても、未だにこうなんです。でも、こんな私の中にキリストが住んでくださっているんですよ。そして、生来の私には逆立ちしてもできないことまでもさせてくださるんです。こんな光栄なこと、こんなうれしいことがこの世にあるでしょうか?」