《福音》恵みのおとずれ 1996年 10月号

 日本には四季があります。季節ごとに、それぞれ自然界の模様と色彩が豊かに変化して、私たちを楽しませてくれます。

 秋はとりわけ、野山が美しく色づき、実りの秋、収穫の秋、食欲の秋等の言葉がありますように、実に豊かな季節です。

 収穫と言えば、夏から秋にかけて、私たちを喜ばせてくれる果実が目に浮かびます。

 真夏のスイカ、メロン、桃、梨、ぶどう、少し涼しい風と共に栗、柿と続きます。

 とりわけ、ぶどうは、蘭やばらのような観賞用植物でもなければ、又その木質を建築用資材として利用することもなく、ただその木に実る、あの豊かな果実のゆえに喜ばれるものです。

たちの人生にも、それぞれの実が実ります。

「同様に、良い木はみな良い実を結ぶが、悪い木は悪い実を結びます。良い木が悪い実をならせることはできないし、また、悪い木が良い実をならせることもできません。」

(マタイ7・17、18)

 実はその木の性質がそのまま出てきます。甘いぶどうの実は、そのような実をならせる木そのものから出てきます。

 私たちは、幸福な人生、平和な家庭を望みますが、それらはあくまで実であります。

 幸福な結婚生活を夢みて、はなばなしく人生のスタートを切ってはみたものの、間もなく破局を迎えるような話も少なくありません。

 実を先取りするのではなく、先ず良い木を選ばねばなりません。

 主イエス・キリストは「わたしはまことのぶどうの木」(ヨハネ15・1)と言われました。もし私たちが、幸福な人生や、平和な家庭を望むならば、まず「良い木」を選ばねばなりません。主イエスこそ、私たちに「幸福で平和な人生の実」を結ばせて下さる「まことのぶどうの木」なのです。

 主イエス・キリストを信じる者は 「多くの実を結びます。」(ヨハネ15・5)

主イエス・キリストを信じて、良い実を豊かに結ばせていただきましょう!

文・白石禎男

文・渋沢清子