《福音》恵みのおとずれ 2001年1月号
「私は、日の下で行われたすべてのわざを見たが、なんとむなしいことよ。風を追うようなものだ。」
「私を生きていることをにくんだ。日の下で行われるわざは、私にとってはわざわいだ。すべてのものはむなしく、風を追うようなものだから。」
これらは、ソロモンという聖書に登場する王様の言葉です。彼は神さまから離れて平安を見つけようとしました。しかし、自分の知恵、財産、名声に頼る生活がどんなにむなしく、寂しいものであるか、彼は身をもって体験したのです。何千年も昔の王様の言葉ですが、時々、現代の私たちの心の中をよぎる言葉ではないでしょうか。ソロモンは聖書の中で、そうした光のない人生に対して思いめぐらしています。そして、ひとつの結論を見出しました。
「あなたの若い日に、あなたの創造者を覚えよ。わざわいの日が来ないうちに、また、「何の喜びもない。」という年月が近づく前に。」
「…神を恐れよ。神の命令を守れ。これが人間にとってすべてである。」
旧約聖書 伝道者の書12章1節、13節