《福音》恵みのおとずれ 1996年 8月号
最近話題になった映画で「フォレスト・ガンプ」という映画があります。この映画の主人公であるフォレスト・ガンプという人物は、IQ70以下という知能指数しかなかったのですが、その生涯はユニークであり、シンプルに生きる人の人生の豊かさを描いたものでした。そして見る者の心を暖かくさせる作品でした。
その映画の中で一つ心に止まるセリフがあるのですが、それは「人生はチョコレートの箱、食べるまで中身はわからない」というものでした。確かに私たちの人生を振り返る時、ふたを開けて見るまではわからないという事の連続ではなかったでしょうか。期待にあふれて入学した学校での日々、また就職、結婚と私たちは人生の中でいろいろな箱のふたを開け、それを味わってきたし、これからも味わっていくのです。そしてその味は、時には甘い味を味わい、時には予想に反してその苦味を味わう事もあるでしょう。
本当に私たちの人生はチョコレートの箱、食べるまで中身はわからないものです。しかしここであなたに知って頂きたい方がいます。その方はチョコレートの箱を開ける前から、箱の中身もその味も御存知な方なのです。その方というのは、この天と地を創られ、またあなたを創られた神様です。私たちは誰でも、生まれてから死ぬまで一度きりの人生が与えられています。そしてその人生は、過ぎ去った過去は過去として前を向いて歩んでいかなければならないという厳しい一面も持っています。それならば、誰も後悔をする人生など歩みたくないものでしょう。誰もが豊かな祝福に満ちた人生を歩みたいものです。とするなら、箱の中身も味も御存知である神様に導かれる人生を歩まれてはいかがでしょうか。神様は言っておられます。
「わたしはあなたがたのために立てている計画をよく知っているからだ。…それはわざわいではなくて、平安を与える計画であり、あなたがたに将来と希望を与えるためのものだ。」(聖書)
神様はあなたに祝福の人生を用意されています。この神様にあなたの人生を委ねてみませんか。
文・瀬古 慎二