マラウイ共和国という国名を聞いたことがあるでしょうか?アフリカの南部に位置し、タンザニアやモザンビークなどの国に囲まれた国です。(ある人は、「マラウイってアフリカのどこあたりにありますか?」と尋ねられると、「アフリカ大陸と似たような形の九州で例えるなら、宮崎市あたり」と答えるそうです)
そのマラウイ共和国で、先月の「歴史的な大統領再選挙」(昨年の大統領選挙で組織的な不正行為があったとして無効とされた)の結果、野党のラザロ(ラスツル)・チャクウェラ党首が、現職の大統領に大差をつけて当選しました。このラザロ(ラスツル)・チャクウェラ氏は、マラウイのアッセンブリー教団前理事長だった方なのです! 私たちと同じペンテコステの信仰を持ち、世界AGフェローシップでも長らく指導的な立場として仕えてこられた牧師です。
マラウイ共和国は、1964年の独立以降、アフリカでは珍しく外国との戦争や内戦を経験しておらずWarm Heart of Africa(アフリカの温かい心)という別称を持っているそうです。それでも、政治の世界では長く汚職や縁故主義などが蔓延しているとのことです。Heart of Christ(キリストの心)を持った新しい大統領が、The Holy Spirit(聖霊)に満たされて、あのヨセフのように知恵が与えられて使命を全うされるように祈るものです。
下記は米国AGサイトより翻訳、転載しました。翻訳にあたって、多少の編集をしています。
マラウイAG教団の前理事長が大統領に当選
ラザロ(ラスツル)・チャクウェラは、6月28日にマラウイ共和国の大統領に就任しました。
チャクウェラ師(65)は24年間マラウイAGの理事長を務め、また10年以上にわたってWAGF(世界AGフェローシップ)の書記(理事)を務められました。2013年に理事長を退任して後、政治的な経験を経て、2014年の大統領選に立候補しました。(チャクウェラ師は、複数の企業の役員、また団体の指導者としての経験もあります)
聖アンデレ改革派教会が投稿したビデオの中で、チャクウェラ師は政界に入ることについて神の前に葛藤し、神と議論したと認めています。「ある日、神は私の心に語りかけました。あなたをミニストリー(神の働き)から引き離すのではなく、あなたのミニストリー(神の働き)を広げるのだとおっしゃいました。」
米国AG教団の理事長ダグ・クレイ師は、チャクウェラ師にお祝いのことばを贈り、次のように述べています。「私は、チャクウェラ師の長年にわたるマラウイAG教団と世界AGでのリーダーシップと勇気を心から尊敬しています。神がマラウイ共和国を導くために、彼を用いてくださることを確信しています。」
現WAGFの議長であり、米国AG教団前理事長のジョージ・ウッド師は言います。「チャクウェラ師がマラウイの国内で計画している教会開拓の志を聞いた時、私は非常に感動しました。彼の目標は、すべてのマラウイの国民が徒歩で行ける距離に、教会を建てるというものでした。」
「彼はいつも威厳があり、力強く、しかしながら親切で慈悲深いリーダーという印象を私に与えました。彼はおそらくアッセンブリー教団理事長として、初めて大統領に選ばれる人だと思います。彼が絶大な信望をマラウイAG教団内やWAGF内だけにとどまらず、マラウイ共和国民から受けていることの証しだと思います。」
チャクウェラ師は、厳しい境遇からスタートしました。彼の両親はリロングウェ地区の大変貧しい農家で、父も伝道師でありました。チャクウェラ師の両親は、すでに2人の息子を亡くした後に与えられたので、彼が生き残るようにと信じて、彼の名を聖書にある死からよみがえったラザロにちなんで名付けました(ヨハネ11章)。ラザロ・チャクウェラ師と奥様のモニカには、4人の成人したお子さんと数人の孫がおられます。