<巻頭言>
『子どもたちを、わたしのところへ』
越智 晃 Akira Ochi
中国教区長 せとうちキリスト伝道所(広島県)

<INDEX>
- どう生きるか戦後80年
教団理事 大津キリスト教会 野口一郎 - 教団総会報告
総務局長 大津キリスト教会 野口一郎 - YOUTH信仰アップデート中‼❶底知れぬ絶望からの解放
岡山神召キリスト教会員(岡山県) - 教団創立75周年事業⑬「献堂式を迎えて」
本部施設建築委員会 - 《3月31日引退 その③》
「御霊によって宣教する神の器 山倉勝広先生」
神山茂紀 嘉手納アッセンブリー教会(沖縄県)
「理容師力学と信仰を行き来する器 竹中範明先生」
田中清人 希望キリスト教会(静岡県) - 《召天》澁澤清子氏師を偲んで
小林恵子 大垣神愛キリスト伝道所(岐阜県)
- 教団の動き⑦
事務局長 三箇義生 - 中央聖書神学校(CBC)掲示板
『子どもたちを、わたしのところへ』
越智 晃 Akira Ochi
中国教区長 せとうちキリスト伝道所(広島県)
「教会でもクリスマスをなさるんですね」教会の植木にクリスマスの飾り付けをしていると地域の方に声をかけられました。大人がその認識ですので、なおさら今の子どもたちはクリスマスが何の日か知りません。
次世代を担う子どもたちに福音を届けるために、いろいろな取り組みを行ってきました。楽しいイベントやプログラムも用意しました。けれど新しい子が教会に来るのが非常に難しい時代になっています。習い事などで子どもたちが忙しく、しかも親の許可なしに勝手に教会に来ることが難しい時代なのです。
何とか教会のドアを地域に開くためにこども英語教室を始め、ビジョンに燃えていました。何十人来るのか夢見ていました。しかし、初めに来た生徒は1人だけでした。続けても生徒が増えず、教室の維い持じのために夫婦でアルバイトをしました。突破口になると信じて始めましたが問題ばかりが重なりました。英語のクラスを2つ3つと増やすことにもストレスを感じていました。
「こんなことをしている場合ではない。早く教会学校を始めなくては……。」そんな焦りの中、祈っていた時に、主が語りかけてくださったのです。「ここがあなたの教会学校だよ」と。私たちの始めたこども英語教室が教会学校だというのです。新しく始めるのではなく、その場所を教会学校として建て上げていくように教えられたのです。
それからは毎週クラスの終わりにお祈りを始めました。そして御言葉も語るようになりました。すると生徒が増え始めたのです。教室の経済が安定し、教会のイベントに人が導かれ、夏の「イングリッシュキャンプ」という名のバイブルキャンプには50名が集うようになりました。遅々とした歩みではありますが、それでも焦らずに種を蒔き続けます。福音の種が蒔かれていたので、私たちもイエス様に導かれたからです。
「子どもたちを、わたしのところに来させなさい」(マルコ10:14)。
方法に正解はありません。ですからこのイエス様の言葉を胸に、子どもたちがイエス様に出会えるための道を探し続けていきましょう!










