「世界宣教の使命を全うする」 
 海外伝道部長 平松 厳(桶狭間キリスト教会・天塚基督教会)

主イエスが大宣教命令を弟子たちに命じられ、約二千年が経ちました。それを引き継ぎ、教会は今もなお、イエス・キリストの福音を携え、一人でも多くの人に福音を届ける使命に立っています。しかし世界には、いまだ自らの言語や文化の中で福音を聞く機会が乏しい「未伝道民族」が数多く存在します。世界の民族集団の四割強が未伝道とされ、その多くはアジア、中東、北アフリカに広がる、いわゆる「10/40の窓」(北緯10度から40度の間)と呼ばれる地域に集中しています。さらにその中には、継続的な宣教や教会形成の働きがまだ始まっていない「未着手未伝道民族」も含まれています。

私たち自身の状況を考えてみると、国内伝道も決して十分とは言えません。伝道者の不足、教会を支える信徒の少なさ、経済的な課題など、世界宣教を後回しにしたくなる理由はいくつもあります。しかも日本もまた、クリスチャン人口の少なさゆえに、世界的には未伝道の地として数えられています。しかし、目に見える困難ではなく、神の御心とご計画に目を向けてみてはどうでしょうか。

五つのパンと二匹の魚で五千人以上を満たされた主は、私たちの必要を満たすことができないお方でしょうか。旅費も袋も持たずに遣わされた弟子たちは、主の守りと備えを経験したのではありませんか。初代教会もまた、迫害や多くの課題を抱えながら、聖霊の力によって福音を広げていきました。

未伝道民族を少しでも早く無くしていくためには、誰かが祈り、誰かが献げ、誰かが語り、誰かが出て行かなければなりません。大宣教命令を本当に私たちの使命とするなら、できない理由を数えるのではなく、多くの課題のただ中で、なお主の助けを求めようではありませんか。主が召してくださる場所と役割に応答し、すべての民が主を礼拝する日を待ち望みつつ、共に世界宣教を推し進めてまいりましょう。

「それでは、信じたことのない方を、どうして呼び求めることができるでしょう。聞いたことのない方を、どうして信じることができるでしょう。宣べ伝える人がいなくて、どうして聞くことができるでしょう。遣わされないで、どうして宣べ伝えることができるでしょう。『なんと美しいことか、良い知らせを伝える者の足は』と書いてあるとおりです。」(ローマ10:14-15)



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