<巻頭メッセージ>
「あきらめないで、壁をたたき続ける信仰」

 矢吹大介 Daisuke Yabuki
 川崎中央福音教会(神奈川県)

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「あきらめないで、壁をたたき続ける信仰」

 矢吹大介 Daisuke Yabuki
 川崎中央福音教会(神奈川県)

 私達家族が米国邦人(ほうじん)宣教のために遣わされた時期に、米国AGの総理はジョージ・ウッド師であった。私たちは師の教えとリーダーシップから多くのことを学んだ。以下に、2009年に開催された総会で、師が説教された内容の一部を紹介したい。

 ウッド師の両親は中国とチベットでの宣教を終え、1949年に米国に帰国した。

 彼らがインディアナ州で教会開拓をしたころ、ウッド師の父親は家計を支えるために、平日は工場で働いた。帰宅後には家々を訪問し、玄関のドアをたたきトラクトを配布した。

 そこでの2年半の開拓宣教は思うようには進まず、経済的困難さや父親の健康上の問題もあり、その町を去った。両親はその後、ミシガン州やオハイオ州で教会を開拓した。このインディアナ州の教会堂を婦人伝道師であったバーニース・ヒックス師が購入した。その後、教会は成長し、約3千人の会員となり、米国と世界に2千の枝教会を持つまでとなった。

 時が経ち、ウッド師が、アッセンブリーの教職として、ヒックス師の教会に招かれ、夕拝前の祈りをしていた。ウッド師は頭の中で「主よ、どうして、私の両親はここでは失敗したのに、このヒックス師は成功したのでしょうか」と、巡めぐらした。だが、その瞬間に聖霊がウッド師に「あなたの両親は壁をたたき続けた。彼らは激しく、何度もたたいたが、その時には崩(くず)れなかった。しかし、ヒックス師が来て、最初の小さなパンチで壁が壊された。両親が壁を弱くしなければ、ヒックス師は壁を壊すことはできなかった」と教えられたという。

 マタイ7:7、8の御言葉には「求めなさい。そうすれば与えられます。探しなさい。そうすれば見出します。たたきなさい。そうすれば開かれます。だれでも、求める者は受け、探す者は見出し、たたく者には開かれます」とある。

 霊的な壁をたたく私たちの手は傷つく。しかし、あきらめないで、たたき続けるならば、神様の時に壁が崩される。その崩された壁の内側で次世代の者はその信仰を継承してゆく。私たちも信仰の戦いにおいて、あきらめずに壁をたたき続ける者とされよう。

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