《福音》恵みのおとずれ 1996年 5月号

 70年代のアメリカに“カーペンターズ”という兄妹でデュエットを歌うシンガーがいたことを、私はつい最近知りました。彼らは次々と大ヒットをとばし、栄光の絶頂期をすごし、70年代前半には、日本に3回も公演に来たそうです。その“カーペンターズ”のかつての歌が最近日本で人気が出て、CDも売れているそうです。

 さて、その後の彼らですが、兄は今も健在です。3歳年下の妺カレンはなんと83年に32歳でなくなっています。死因は拒食症による心不全でした。拒食症と言えば、この頃よく耳にするようになりました。それだけ日本でも患者が増えているのでしょう。面、どのようにしてよいのかわからない親が増えているらしいのです。

 拒食症の専門治療関係者の話によると、その原因が幼児期の親子関係にもあるということです。妹カレンは幼い時から母との葛藤の中に暮して来たと言われています。

 母の幼子に対する接し方、あり方が子供の後の人生を左右し、時には取返しのつかない結果をうむと言われますと、3人の子の母である私も身につまされます。幼い子と連日過ごす内に、時に弱さがもろに出て、訳もなく子に当ったり泣かせたりしたこともありました。そんな時には、私の所に生まれて来なければこの子はもっと幸せだったろうにと思ったこともあります。そして3人とも、成人した今は、お腹に子を戻して、子育てをやり直せたらあの時よりはうまく育てられるのではなどと思ったりもします。

 それほどの子育てだったのです。しかし振り返ってみる時に、そんな子育てだったからこそ、私はいつも神様(イエス・キリスト)に祈り、その都度助けを求めたのです。求めずにはいられなかったのです。神様は祈る度に、いろいろな形で助けてくださいました。感謝でいっぱいです。

 今、子育て真最中のお母さん。そして時に鬼のように怒りを子にぶつけてしまうお母さん。自分だけの時間がなくてストレスがたまり、イライラしているお母さん。子供の将来を心配し、悩み沈んでいるお母さん。そんなあなたに聖書の神様は

 「苦難の日にはわたしを呼び求めよ。わたしはあなたを助け出そう。」(詩篇50:15)

 「わたしはあなたがたに目を留めて、助言を与えよう。」(詩篇32:8)

と言われています。真の神様はあなたの味方です、あなたを助けるお方なのです。

文・柿崎正枝