《福音》恵みのおとずれ 2000年 6月号

 最近「いやし系」という言葉があちらこちらで聞かれるようになりました。いやし系の音楽とか、いやし系の顔とかいやし系の動物とか、なんかホッとする時間や人を求める傾向があるようです。私たちの生きている社会は、あわただしくてストレスでいっぱいなので、心の安らぎを求めたくなるものです。健康の不安や、仕事の不安、人間関係の不安など、尽きることはありません。音楽も人もその時は安らぎを感じるのですが、不安が解消するわけではありません。もし、自分の不安やストレスをまるごと受け入れてくれる人がいたら、どんなにいいでしょう。


 ところが、あなたの不安やおそれ、ストレスをまるごと受けとめて下さる方がいるのです。それが、イエス・キリストです。イエス・キリストはあなたを愛しておられます。言葉だけの愛ではありません。私たちを死や様々な不安から解放するために十字架にかかり、私たちへの愛を行動をもって現して下さったのです。あなたの不安やストレスとその原因となる罪を全部引き受けて、あなたの身代わりとなって下さったのです。教会に掲げられている十字架は、あなたへの愛の証しです。

 あなたは、何をすれば良いのでしょうか。お金はいりません。修行もいりません。イエス・キリストが身代わりになって下さいましたから。ただ、イエス・キリストをあなたの心の中にお迎えするだけでいいのです。
 どうやって?
 あなたがイエス・キリストに祈るなら心に来て下さるのです。「イエス様、あなたを私の心にお迎えします。不安やストレスから私を解放して下さい」と。イエス・キリストの暖かい愛があなたの心の中にやってきます。そして、安心感がやってきます。それは、祈ったすぐあとであるかもしれません。ジワジワとゆっくりであるかもしれません。それを「平安」というのかもしれません。

 聖書の中には、神様が野の百合や鳥にまで心を配って養って下さると書かれています。あなたは、野の花や鳥以上の存在です。小さなものにまで心を配って下さる方は、それ以上にあなたのことに心を配っておられるのです。それはあなたを愛しているからです。
 あなたがイエス・キリストの平安に満たされますように。

文・生武 のぞみ