《福音》恵みのおとずれ 1997年 11月号
見よ。子どもたちは主の賜物、胎の実は報酬である。
詩篇127篇3節
創造主なる神様は、ご自分の大切な子どもをその両親にあずけておられます。そしてこの事実を知ることは、とても大事なことです。
両親にとって、生まれて来た子どもを育て、強め、正しい方向へ導き、一人前の大人として成長させるまでは、苦労も多く容易なことではありません。両親の責任は重いのです。
親は、子どもの教育をほとんど学校に任せますが、現代の学校教育は知識偏重に傾き、その結果、子どもの心を歪めて多くの社会問題を起こしています。このため、人格形成を重んじる教育の見直しが叫ばれています。また、正しい家庭のあり方、親と子のあり方が問い直されています。
聖書の中で、創造主なる神様は次のように語っておられます。
「わたしはあなたがたのために立てている計画をよく知っている――それはわざわいではなくて、平安を与える計画であり、あなたがたに将来と希望を与えるためのものだ。あなたがたがわたしを呼び求めて歩き、わたしに祈るなら、わたしはあなたがたに聞こう。」
(エレミヤ書29・11~12)
両親にとって果たすべき最も重要な責務は、子どもをこの神様に出会わせることなのです。
リンカーン大統領のお母さんは、臨終の床で、手あかにまみれた聖書をリンカーンに手渡して「何百エーカーの田畑をあげるより、お母さんはうれしいよ。」と言ったそうです。
イエス・キリスト様は子どもを愛し、いつくしみ、抱いて祝福して下さいました。
「そしてイエスは子どもたちを抱き、彼らの上に手を置いて祝福された。」(マルコ10・16)
それは親たちが、子どもをイエス様に祝福していただくことを強く願ったからなのです。子どもにとっても親にとっても本当の幸せは、創造主なる神様と出会い、この神様とともに生きることにあります。
この機会に是非あなたも、お子様とご一緒に教会にお出かけ下さい。
文・大塚ハツ枝