ウクライナ戦争
– 緊急祈祷要請-

《元記事》
World AG Missions Prayer Network.

*「戦争」という表記について
掲載元の WAGFやAGWM の意図を尊重し、そのまま翻訳し、掲載させていただいています。

2/24、ロシア軍がウクライナに侵攻し、各地で爆発や戦闘が起きているというニュースで、世界は目を覚ますことになりました。このような状況の中、ウクライナ国民は将来への大きな不安を抱えており、緊急のお祈りをお願いします。

「主は地の果てまでも戦いをやめさせ、弓をへし折り、槍を断ち切り、戦車を火で焼かれた。『やめよ。わたしこそ神であることを知れ。わたしは国々の間であがめられ、地の上であがめられる』
(詩篇46:9-10)

現在の政治的背景
ウクライナは30年以上前に鉄のカーテンが降ろされるまで、ソビエト連邦の一部でした。東西諸国の玄関口であるウクライナは、この15年間が示すように、攻撃されやすい位置にあります。ニュースソース(BBC)によると、ウクライナは外部からの内政干渉に立ち向かう姿勢を示しました。これに対してロシアは2014年にクリミア半島を併合し、ウクライナから分離独立した2つの親ロシア派の分離主義運動を支援しました。この分離主義者による東部地域の反乱は、ウクライナ軍と戦い、14,000人の命を奪う戦争となったのです。

2021年後半、プーチン大統領はウクライナの国境近くに大量のロシア軍を配備し始め、今週、2015年の東部和平協定を破棄し、反政府勢力の支配下にある地域を独立した地域として認めたのです。その主な理由は、ウクライナのEUや西側諸国の防衛的軍事同盟(NATO)への動きに、ロシアが長年抵抗してきたためでした。

ロシアは侵攻を発表し、NATOを「国家としての歴史的な未来」を脅かす存在と非難しました。
(以下、BBCによるウクライナ紛争地マップを参照)
ウクライナのキリスト教的背景
スラブ世界のキリスト教は、1000年前にウラジーミル大帝が今日のウクライナの首都であるキエフで多くの人々に洗礼を呼びかけたことから始まりました。ロシアとウクライナ両国に、豊かなキリスト教の遺産があることを神に感謝します。

「祈りのガイド」(Operation World)よると、ウクライナの教会は独立(1991年)まで激しい迫害を受け、何百万人ものキリスト教徒が殉教しましたが、教会の忠実な忍耐が今実っているのです。今日、その実りは社会のあらゆるところに影響を与えています。福音主義者たちは130年にわたる迫害から、より多くの信徒を得、より強い信仰をもって立ち上がりました。ウクライナは以前の世代とは異なる霊的な原動力とビジョンが今日存在しています。
ペンテコステ運動
ロシアとウクライナは共に熱心なペンテコステ運動があり、これらの運動は共産主義政権下で深刻な被害を受けましたが、勝利して生き残っています。両国のペンテコステ派はWAGF(World AG Fellowship)のメンバーです。
ウクライナのペンテコステ教会
WAGFの報告によると、ウクライナには1,510のペンテコステ派の教会があり、1,300人以上の牧師と1,600人の執事が会衆に仕えています。ペンテコステ派の教会では、社会活動(ミニストリー)として、42のリハビリテーションセンター、16の孤児院、4つの老人ホーム、58の刑務所で奉仕しています。また、38,500人以上の子どもたちが日曜学校に集い、3,520人以上の教師が子どもたちのために仕えています。青年部では毎年青年大会を開催し、7,000人以上の参加者が地の果てまで福音を広めるために、自分の使命と賜物を育んでいます。

ウクライナは海外宣教に熱心な国で、ロシア、ブルガリア、ポーランドなどを中心に300人以上の宣教師を送り出しています。

この運動の監督であるMykhailo Panochko Stepanovych師と他の牧師たちのために、そして神が教会を守ってくださるように ―神の国のために危機に瀕しているので― 神がこの国に御心を成就してくださるようにお祈りください。
一致した祈り
ロシアとウクライナの両国のために、神が国民の間に一致と調和をもたらしてくださることも、お祈りをお願いします。両国のキリスト教徒と教会が神の御守りを必要としています。両国が心を合わせた祈りの中で、共に神の国の前進を求めることができますように。
 
本格的な危機が迫る中、先週ウクライナの人々は、様々なプロテスタント教会の代表者、牧師、説教者、一般信者が集まり、祈りの中で一つになりました。
ある指導者は祈りました。
「ロシア兵を地獄に突き落としたくありません。ウクライナの兵士を地獄に落としたくもありません。それゆえに、彼らが戦争から救出されますように。ウクライナ軍が救出され、ロシア軍が救出され、キリストによって救われて神の国で会うのであって、戦場で死ぬことがないように」
 
全ウクライナ教会・宗教団体協議会が2022年2月23日、ロシア連邦のプーチン大統領に「戦争の勃発を阻止するため」という文書を送りました。

この祈りに加わってください。

1.戦争がエスカレートせず、平和的に解決されるように。

主は地の果てまでも戦いをやめさせ弓をへし折り、槍を断ち切り、戦車を火で焼かれた。『やめよ。わたしこそ神であることを知れ。わたしは国々の間であがめられ、地の上であがめられる』(詩篇46:9-10)

2.ウクライナの解決のために、世界の政治指導者によって適切な交渉が行われるように。

  「そこで、まず初めに、このことを勧めます。すべての人のために、また王とすべての高い地位にある人たちのために願い、祈り、とりなし、感謝がささげられるようにしなさい。 それは、私たちが敬虔に、また、威厳をもって、平安で静かな一生を過ごすためです」(Ⅰテモテ2:1-2)

3.この危機の中で、教会が信仰を強め、主に対して誠実であるように。

4.ウクライナのすべてのコミュニティーの和解と一致のために。

5.罪のない人々が流血し、命が失われることがないように。

6.両軍の兵士とその家族のために。

7.神が為政者(王)たちの心を変えてくださるように。

王の心は主の手の中にあって、水の流れのようだ。みこころのままに向きを変えられる」(箴言21:1)

2022/2/26
WAGF [WORLD AG FELLOWSHIP] より、

下記の追加祈祷要請が届きました。

世界のアッセンブリー教会の皆さんへ

ウクライナが今直面している戦争と破壊状況のためお祈りに加わってくださるようここに書きます。

今ウクライナがこの危機状況にあって、不必要に人命、土地が破壊されないよう神が介入してくださるようにお祈りの要請をお願いします。神の平和がこの状況を覆い、市民、兵士が守られ、速やかに状況の解決に至りますようにお祈りください。

ウクライナ・ペンテコステ教会はWAGFに属する群れで、力強いペンテコステ運動によりいま1500の教会と牧師がいます。あわせて、ロシアのペンテコステ教会のためにも祈りましょう。両国のクリスチャンが信仰と信頼の一致が与えられ、速やかな解決へと進みますように。感謝いたします。

祝福のうちに

WAGF議長代理
D.モハン師

*「戦争」という表記について
掲載元の WAGFやAGWM の意図を尊重し、そのまま翻訳し、掲載させていただいています。

《リンク》

《つながり》

東日本大震災後の2012年、福島県の牧師一行がウクライナを訪問。三箇義生師(郡山キリスト教会・現理事・事務局長)は現地のペンテコステ教会で証しをさせていただいています。

写真はチェルノブイリ原発前にて

紛争中のウクライナの都市地図