「最下位が優勝」
福森 光敏 (神居キリスト教会)
プロ野球の北海道日本何とかファイターズが二年連続でリーグ優勝した。 このチームは最下位であったが、監督が代わって四年目で優勝をつかんだ。 優勝に至るまでには、ヒルマン監督のクリスチャンとしての働きが非常に大きかったようだ。 二回目の優勝の時は、実力派の有力な選手が二人も抜けたあとだけに、なおさら注目された。 ヒルマン監督自身、かつて実力派でもスター選手でもなかったにもかかわらず、二年連続優勝へと導いた。 そこにはキリストを信じる信仰が強く働いていたようである。 このことを通して、キリストの復活の力を見せられる思いであった。
今、日本では格差社会、ワーキングプア、学歴偏重、人気主義、ぜいたくによる幸福感、放縦な生活などの「この世主義」の大きな流れがある。 それらの行き着く先は、地球温暖化であり滅びである。 教会までがそれに同調してしまってはいないだろうか。 目に見えるこの世がすべてではない。 神さまによる永遠の真理と、永遠のいのちと、永遠の国がある。 私たちはやがて死を迎えるが、キリストを信じることによって復活し、この永遠の国に生きることができる。 この国と復活とを見失ってはならない。
主は「悪魔という死(この世主義)の力を持つ者を滅ぼし、一生涯死の恐怖(この世主義)につながれて奴隷となっていた人々を解放してくださる」(ヘブル人2:14-15)。 死から復活したイエスさまは、信じる者にこの力を注いでくださる。 「この方が死(この世主義)につながれていることなどありえないからです」(使徒行伝2:24) 私たちは、この世主義の大きな流れの中で、それに流されて行くほうが楽であり、上手に乗る方がうまく行くと考えがちである。 「しかし神はこの方を死の苦しみから解き放ってよみがえらせました」(使徒行伝2:24)。 「死(この世主義)よ、お前の勝利はどこにあるか。 神は、私たちに勝利を与えてくださいました。 ですから私の愛する兄弟たちよ、賢く立って動かされることなく、いつも主のわざに励みなさい。 あなたがたは、自分たちの労苦が、主にあって無駄でないことを知っているのですから」(Ⅰコリント15:55-58)
この復活のいのちに満たされて、伝道に力を入れて行こう。 清さを求め、「正義と節制」(使徒行伝24:25)の生活に務め、祈って進んで行こう。 私たちは必ず勝利するものであるから。