巻頭言|月刊アッセンブリー2008年11月号

「キリスト者のもう一つの使命」

森田 聰 (伊豆仁田キリスト伝道所)

 「あなたがたの光を人々の前に輝かしなさい。人々があなたがたの立派な行いを見てあなたがたの天の父を〈人々が〉崇めるようになるためである」(マタイ5:16)。

キリストに属し、従う者とされている私たちには果たすべき使命があります。一つは「すべての造られた者に福音を宣べ伝える」ことです。私たちが忘れてはならないもう一つの使命、それは主イエスが言われた「あなたがたは地の塩である、世の光である」ということです。主イエスは地の塩になりなさいとか世の光になるように努力しなさいとは言われませんでした。私たちは《地の塩》としてまた《世の光》として家庭、学校、職場、地域に遣わされていることなのです。すなわち周りの人たちに主イエスの愛を語りまた、地域の良心としての存在なのです。私たちの信仰生活が日曜日だけのものとなっており周りの人たちに何の影響も与えることなく隠れ切支丹ならぬ「隠れクリスチャン」のようになっているならば、それは地の塩としてまた暗い世に光を灯すべき使命を放棄していると言えないでしょうか。世の中には「拝金主義」の価値観が横行しており多くの人の心を支配しています。幸せという漢字ですが上の部分は「土」で下の部分は円の記号である「¥」によく似ています。広い土地さえあれば、より多くのお金さえあれば、幸せに成れるかのような錯覚をしています。そのため多くの事件や犯罪が起きています。

私たちは何を食べるか、何を飲むか、何を着るかなどと、神を知らない人が求めている価値観に流されるのではなく、神の国とその義を求める生き方をしてゆかねばならないと思います。神と人の前に誠実に歩むことは大切ですね。また日本では一〇年連続で毎年三万人以上の人が自ら命を絶っています。多くの人が悩み苦しんでいます。そのような人たちに慰めを語り、祈ることはできるでしょう。たとえ大きなことはできなくても、日々の生活において私たちの周りにいる人たちに笑顔と主イエスの愛を分かち合っていくことはできるでしょう。クリスチャンである私たち一人一人が主イエスより、周りの人や地域に派遣されていることを覚えましょう。