月刊アッセンブリー| 2011年5月号

神様の愛を示すとき

細井 眞 (理事長・十条基督教会牧師)

 ここで夜、パウロは一つの幻を見た。ひとりのマケドニヤ人が立って、「マケドニヤに渡ってきて、わたしたちを助けて下さい」と、彼に懇願するのであった。パウロがこの幻を見た時、これは彼らに福音を伝えるために、神がわたしたちをお招きになったのだと確信して、わたしたちは、ただちにマケドニヤに渡って行くことにした。(使徒行伝 16章9-10節)

この度の東日本大震災で被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。

また、大きな悲しみや痛みを抱えていらっしゃる方々の上に、神の豊かな慰めと平安が与えられますよう、お祈りいたします。

東北教区には一三教会ありますが、教会の被害は比較的小さく、教職、信徒の方々も守られました。同じ、日本ペンテコステ協議会に属する教団の中にも甚大な被害を受けた教会もなく、主の憐れみと言うほかありません。私は教会の周辺地域への復旧のお手伝いをするように、私たちは守られたのだと先ま ず思いました。と同時に、この事実の背景には、被害の大きかった沿岸地域に当教団の教会をはじめ、ペンテコステの教会がなかったことに気付かされました。沿岸部は漁業に携わる方々が多く、生活と地域の信仰とが密着している地域です。私たちはその難しい地域には、充分な働きをして来なかったことを思わされ、私は心刺され、主の御前で悔い改めさせられ、私たちはこれらの地域に福音を携えていかなければならないと痛感いたしました。

冒頭のみことばは、パウロが受けたマケドニヤ人の叫びですが、『被災のひどい地域に渡ってきて、わたしたちを助けてください』という、現下の叫びとして受け止めました。今、この時に神様の愛を示すことなく、黙っていることはできません。すでに光を受けたクリスチャンがその光を世に示すのはこの時です。この未曾有(みぞう)の大災害に際して、何よりも被災された方々に神様の愛を示していきたいと思います。教団では、震災後直ちに対策本部を立ち上げ、救援物資の輸送や、教会を拠点としての地域への支援活動、ボランティア活動への参加、現地にサポートセンターを立ち上げるなど、精一杯の活動を展開しています。

被災者の傍らに立つというこの具体的な奉仕の業が、やがて魂の救いに繋つながり、福音宣教がなされていくと信じています。ぜひ、被災地が癒いやされ、更に、聖霊様の力強い働きがなされて、みことばが広められ、被災された方々に主の救いがもたらされるよう共に祈りましょう。

最後になりましたが、皆様の熱き祈りと愛の捧げ物を心より感謝いたします。