月刊アッセンブリーNews 2012年9月号

愛をもって真理を語る

森田 聰 (伊豆仁田キリスト伝道所)

先日、礼拝に誘われてきた人が「教会は敷居が高い場所であり、クリスチャン以外は入れないし、また教会に行くときは、正装しなければならないと思っていた。また、クリスチャンに対するイメージは真面目で硬く、特別な人たちというイメージがあります」と言われました。そのような中で私たちはどのように証(あかし)し、伝道していったらよいのでしょうか。確かに主イエスは「全世界に出て行き、すべての造られた者に、福音を宣べ伝えなさい」(マルコ16・15) と語られました。主イエスは宗教を広めるために来られたのでなく、神の愛を私たちに現すために来られたのです。

日本では自殺する人が毎年3万人以上おり、14年間も続いていると言われています。私たちの周りにも精神的に悩み、心病んでいる人が多くいます。私たちは古い文字(律法)に仕える者でなく、新しい契約(福音)に仕える者とされています(Ⅱコリント3・6)。私たちが証や伝道するときに、「何々してはならない、何々すべきである」と語るならば、ノンクリスチャンにそのように伝えているならば、いまだに私たちは律法の世界に生きているのではないでしょうか。主イエスは私たちを愛し、心の重荷を取り去ってくださるばかりでなく、十字架の贖(あがな)いにより罪を赦(ゆる)してくださるお方です。世の終わりまで私たちの傍 (かたわ)らにいつもともにいてくださいます。

最近、内閣府自殺対策推進室より自殺防止のために出された「ゲートキーパー(*)の心得」には次のように記されています。(1)自ら相手とかかわるための心の準備をしましょう。 (2)温かみのある対応をしましょう。 (3)真剣に聴いているという姿勢を相手に伝えましょう。 (4)相手の話を否定せず、しっかりと聴きましょう。 (5)相手のこれまでの苦労をねぎらいましょう。 (6)心配していることを伝えましょう。 (7)わかりやすく、かつゆっくりと話をしましょう。 (以下略)。

以上のことは、「わたしがあなた方を愛したように、あなた方も互いに愛し合うこと、これがわたしの戒めです」(ヨハネ15・12) と私たちに語られた御言葉と重なります。私たちが福音を語る場合、相手を愛する思いをもって福音の真理を語りましょう。(エペソ4・15)

(*)ゲートキーパーとは、悩んでいる人に気づき、声をかけ、話を聞いて、必要な支援につなげ、見守る人のことです。(同室HPより)