渇いているなら ― 来て飲みなさい
土屋 潔 (教育局長・厚生教職局長
アッセンブリー新潟キリスト教会)
いよいよキャンプシーズンです。恐らく殆(ほとん)どの教区では、キャンプという非日常的な集いに老若男女の愛する方々が参加されることでしょうし、また大いに参加して身体と信仰のリフレッシュに楽しく努めて頂きたく願います。生ける神は格別に働かれて日常的活動に良き刺激と方向性を与えてくださるからです。
日本アッセンブリーズ・オブ・ゴッド(JAG)は1949年に創立されてから、13教会が約70年のうちに実に200を超える教会・伝道所へと増加してきました。全国聖会・教区聖会さらには諸キャンプにおいて聖徒らが信仰燃やされて、日常的活動である社会生活及び教会生活への熱い推進力となってきた事は日本アッセンブリーズ・オブ・ゴッド(JAG)の個性でもあります。
ところで、聖書ではよくお祭りが出てきますし、今でもイスラエルでは毎月のように祭りが聖書に沿って催されていて、ユダヤ教徒ではないユダヤ人も大きな祭りには参加しているのです。その代表的な祭りの一つは仮庵(かりいお) の祭りといって、まさにキャンプでもあります。それは荒野での40年間に神が共に歩まれた事、神なしでは生きられない事を確認するのがおもな理由ですが、聖書の中でも主イエスが語っている場面があります。「祭りの終わりの大いなる日に、イエスは立って、大声で言われた。『だれでも渇いているなら、わたしのもとに来て飲みなさい。……。』」(ヨハネ7・37、38)。それは祭りを綿々と続けながらも原点を忘れた者たちへの愛の警告でした。
主が共に住み、歩まれる事実を現実なものとするために聖霊のダイナミックな働きかけは必要不可欠なのです。そしてそれは非日常な時に、即ち、自らの意志で犠牲を払って参加しようとする方々へのチャレンジでもあり恵みの機会でもあります。加えてもう一つ重要な面があり、それはそこに多くの教会が参集し、一つになって礼拝を捧げるという事です。そこで神が私の人生に共に住むことを相互に強く確認するのです。ですから、キャンプを実施して完了ではなく、そこに聖霊が強く臨まれ、地域を揺り動かすほどに参加者に火が付くように期待すべきなのです。
共に渇きましょう! そして共にイエスなくしての人生はないのだ、という事を確認していきましょう!