ペンテコステの恵みを求めよう

下道 定身 (宣教研究所長 札幌神召キリスト教会)

12使徒と呼ばれた主の弟子たちの一人ひとりは、主が特別に祈られて選ばれ、生活を共にし訓練をされた特別な弟子であった。しかし、そんな彼らの中から主を裏切って敵の手に売り渡す者が現れ、また他の弟子は主の十字架刑の裁判中に主を拒み、ほとんどの弟子たちが十字架の主から離れてしまった。彼らは皆、主の愛を充分に受け、主を心から愛していたにもかかわらずであった。

日本のプロテスタントのクリスチャン人口は、総人口の僅(わず)か0・4%であり、そのうち主日の礼拝出席者数はさらにその半数である。先日も教会のアルバムを見て、メンバーが大きく入れ替わっていることに改めて驚かされた。つい数年前は、あれほど主の愛に感動し信仰の喜びに輝いていた、あのクリスチャンは今どこに行ってしまったのだろうか。確かに健康、召天、転籍等の諸要因もあるが、それとは別に、せっかく救われたあのクリスチャンがどうして。と同時に今も信仰の勇者として忠実に主に仕え続けておられるクリスチャンたちがおられる。その違いの決め手はどこにあったのだろうか。

挫折(ざせつ)と失意に打ちのめされていた弟子たちが、真に力強い信仰者に変えられた経験が聖書に記されている。ペンテコステの日の聖霊体験である。これが秘訣(ひけつ)であった。

彼らは、「見よ、わたしの父が約束されたものを、あなたがたに贈る。だから上から力を授けられるまでは、あなたがたは都にとどまっていなさい」(ルカ24・49)との主の約束に立ち、ひたすら祈り求めた。その結果、「ただ、聖霊があなたがたにくだる時、あなたがたは力を受けて……地のはてまで、わたし(主)の証人」(使徒1・8)となったのである。

過去40数年にわたって、私は一つの目的をもって超教派の働きに関わらせていただいてきた。その目的とは、主の御体(みからだ)なるすべての教会にペンテコステの恵み、聖霊の恵みが流れゆくための架け橋となることである。

主に特別に愛され、選ばれ、救われたすべてのクリスチャンは、聖霊の満たしと力を必要としている。主が約束された聖霊のバプテスマを祈り求めよう!

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