Q.イエス・キリストを信じると、本当の安心が得られると聞きましたが、どうしてですか?
《福音》恵みのおとずれ 2000年1月号
A. いつの時代でも、「まだ足りない」と考える人がいます。あなたはどうでしょう。
以前に買ったコンピューターはもう古い.もっと新しい機能がついているのがいい…と思います。でも、しばらくすると、また別のコンピューターが発売されます。するとやっぱりあの方が今のよりもっといいかなあ…というわけで、止まるところを知りません。
お金などについてもどうでしょうか?
一生懸命働いて何百万円になりました。「でも」 と考えてしまいます。家のことを考え、あるいは子どもたちのことを考え、また、自分の楽しみを考えるといくらあってもまだ足りないのです。お金というものはどれだけあっても不思議と「まだ足りない」 という気持ちになるものです。こうした状況が人間の心心理状態を狂わせてしまいます。「もっととくさん…」という気持ちからついにはギャンブルに手を出し、蓄えたものまでつかい果たし、最愛の妻や子どもたちとも別れて暮らさねばならない浮き目に会う人もいます。
このように、「足りない」ことを連発するような心のあり方、生き方では真の幸福はやってこないでしょう。ちょうど砂浜の砂をどんなにカいっぱい握っても指のすきまからスルスルと落ちていくようなものです。
聖書の中に次のような言葉があります。「心の貧しい者は幸いです。天の御国はその人のものだからです。」(マタイ5:3)
あなたが本当の安心、平和を望んでおられるのでしたら、生けるまことの神様は「無から出発する」人を祝福して下さるということを覚えていてください。「心の貧しい者」 とはそういう人のことを言っています。本当の幸福や安心は、新しい物を手に入れることやお金をたくさん蓄えることからは得られません。自分で待たものは何ひとつな<、すべては神様から頂くいたものなのだと考え、神様に感謝する心を持つことから得られるのです。
あなたの幸福は神様が用意しておられます。それを信じるところから始めることが大切です。私たちを創造された神様は目でで見ることはできませんが、私たちの心をすべてま知っておられます。また、今何をあなたが必要としているかも知っているのです。どうぞ「安心」 してこの神様を信じるところから出発してください。