神に仕える喜び

教団ニュース・アッセンブリー
2003年11月1日発行 通巻第578号

使命共同体-負債の返済

 キリスト者には、二つの使命が与えられています。福音を伝えることと、教会を建てあげていくことです。キリスト者は、みな伝道の使命が与えられています。伝道することは責任であり、義務であり、喜びです。
 パウロは、キリストの救いを経験した時、このキリストを伝えることこそ、自分に与えられた使命であると実感しました。つまり、福音宣教を返すべき負債と考えていました。(ローマ1:14)

執筆者 長澤 忠雄
熊本聖書教会 牧師
SERVE

誰が伝道するのか-この私

 伝道するのは、牧師や他のだれかれではなくて、救われた「この私」です。もし、福音によって救われたキリスト者に、伝道すること、証しをすることへの強い情熱がないならば、負債の返済能力を失った自己破産型のキリスト者といえます。
 まず伝道する自分を知ることです。聖霊に満たされ、キリストの証人として整えられる必要があります。礼拝でキリストの福音を聞き、信仰に生かされ、今日という日を感謝し、喜びをもって信仰生活をしていますか。この基本が大切です。

 

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誰に伝道するのか-相手を知る

 私たちは、二千年の歴史を持つ国で信仰生活をしています。古い習俗や宗教行事の環境の中で信仰を守り、伝道することは容易ではありません。相手を知ることの一つは、このような環境の中で生活している人々への伝道であることの理解です。
 この理解と配慮があれば、証しをしたり、集会にさそうときに、あまり難しく考えないで、単純に話したり、誘ったりしたいものです。さらに、「だれか」でなく、的をしぼり、〇〇さんと決めて祈ることです。

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何を伝えるのか-内容を知る

 信仰の証しは、全人格を通してなされる生活そのものです。どんなに未熟でも、生活の中で生きて働いている信仰には力があります。
 この場合、信仰の旗印をハッキリさせて、自分がキリスト者であることを隠さないことです。しかし、これだけでは、白く美しい道路標識のようなもので、何を示しているのかわかりません。
 口べたであっても、福音の恵みによって、自分の罪があがなわれたという経験を語ることです。少々、自分に問題があっても、教会に誘いたいものです。妙なことですが、あの人が行ける教会であれば、自分も行けると安心する人もいるはずです。

 

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どういう方法で-方法を知る

 相手の必要とする「福音」に耳を傾けることです。私の住む近くの薬局に、「水虫に悩む人への福音!」とありました。水虫に悩む人にとっては「水虫が治る」話しが福音です。
 その人がいだいている興味や関心、その人の必要を注意ぶかくみきわめながら、相手の必要と関心に合わせ、証しをします。そのためには、まず相手に耳を傾けることです。自分の言いたいことだけを機関銃のように打ちまくるのは感心できません。

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伝道する機会-いつ、どこで

 機会の「顔」は、前髪が多く後ろは、ハゲてつかむことができません。機会は常に、前からとらえる必要があります。
 ある方が神様に次のような約束をしました。「どんなときでも、まずあなたを第一にします。ほかの人といっしょにいる時は、いつも、神の愛をその人に伝える器として、聖霊がわたしをどのように用いられるか、注意深く待ち望もう。…その人に注意を集中しよう」と。機会をつかむために、常に祈り、備えたいものです。

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