『時が良くても悪くても
しっかりやりなさい』

新・祈りのコラム(21)

月刊アッセンブリーNEWS  2017年 3月号

金沢聖書教会 

浦野秀一
Shuichi Urano

時が良くても悪くてもしっかりやりなさい

 ある日、知人を訪問しようとした私の取の中に、「今行くと迷惑だろうか」との思いがわき、不安になりました。心を決めて行きますが、時々、「今はタイミングが悪いかもしれない」と考えて訪問ができなくなることがあります。この知人とは、旭川市から姉の看病で金沢に帰省され、礼拝に一度だけ出席された方です。お話をお聞きして、すい臓がんの姉を訪問することになりました。

 初めての方を訪問する時は、面識がなく話題もないので、慎重になってしまいます。そんな時は祈っていくように心掛けていますが、車で目的地に向かう中でやはり不安になります。その時、心にみ言葉が与えられました。「時が良くても悪くてもしっかりやりなさい」と。この言葉にとても励まされて、「そうだ、時が悪くてもしっかりやりなさい」「時が悪くてもいいんだ」「確かに時が良い時なんて誰もわからないじゃないか」と、躊躇していた私の心は、み言葉によって楽になり、訪問を決意しました。そして姉宅を訪問し、すい臓ガンの姉のためにお祈りすることができました。

 ところが、その家に息子のお嫁さんも同居していたのですが、そのお嫁さんも骨髄腫(こつずいしゅ)と診断されて、今から検査入院するというタイミングでした。そのお嫁さんのためにもお祈りさせていただきました。「彼女の不安を取り除いてください」と。その祈りはこのお嫁さんの心に平安を与えてくれました。このお嫁さんが心を開いて、礼拝に出席してみたいとおっしゃり一度だけ出席されました。感謝。
 
 姉はすい臓がんの転移も見られず順調に回復され、祈りの訪問も続いています。感謝。