<巻頭メッセージ>
「弱さのうちに 働かれる神」
上田 恵美子 Emiko Ueda
シャロンキリスト教会(熊本県)
<INDEX>
- 特集 主に仕える(11)
献身に至るまで- 人間をとる漁師にしてあげよう
奥田冬樹 アッセンブリー松江福音伝道所(島根県) - 教区長コラム④ 意外と〇〇なんです
各教区の美味しくて旬なお話をお届けします!
中里恵美 関東北東教区長 元加治キリスト教会(埼玉県) - 一つになって 伝道所のために祈ろう㉕
牧場の朝キリスト伝道所 佐藤順子(東北教区・福島県)
https://fellowship.j-ag.org/2024/11/01/be-one-makiba/ - 深まり、広がる ペンテコステの恵み
– ㉓ 聖霊によって希望を与えられ
- 教団創立75周年事業「建築祈祷会のレポート」
教団本部施設建築事業⑪ - レポ ろう者伝道部 手話の世界へ
五島靖子 ろう者伝道部員 松山神愛キリスト教会(愛媛県) - 召天 信仰の勇者を天に送って 杉本 俊輔 師
平松慶次 和泉神愛キリスト教会(大阪府) - 《6月30日引退・西川幸司師》 西川先生お疲れさまでした
藤村良彦 関東南西教区長・藤沢福音キリスト教会(神奈川県) - 教団の動き㉚ 総務部長 天野弘昌
- 中央聖書神学校(CBC)掲示板
–CBCフェスタ2024 11月23日(土・祝)
「弱さのうちに 働かれる神」
上田 恵美子 Emiko Ueda
シャロンキリスト教会(熊本県)
「しかし、主は、『わたしの恵みは、あなたに十分である。というのは、わたしの力は、弱さのうちに完全に現れるからである』と言われたのです。ですから、私は、キリストの力が私をおおうために、むしろ大いに喜んで私の弱さを誇りましょう」
(Ⅱコリント12:9 新改訳聖書第三版)
私は、幼いころより聴力が弱く、人の話しが聞こえないことが度々ありました。小学校の聴力検査では毎回引っかかるほど。けれども学校の先生の話しや友達の話しは聞こえ、生活に支障はありませんでした。しかし、思春期を迎えた辺りから友人の話しが聞こえづらく、度々聞き直すことが増えていき、社会人になってから、補聴器を装着することになりました。診断名は「耳硬化症(じこうかしょう)」。それは年を重ねる毎にだんだん聞こえなくなるそうです。健康な方より進みが早いということでした。
自分が今まで聞いてきた音の世界は、補聴器を付けることで大きく変わりました。人の声だけでなく、雑音も大きいのです。そのため音が頭に響いてきて頭痛がしました。また耳穴に装着するので、違和感を抱えたまま一日を過ごしていました。今では慣れましたが、補聴器を付けていても人の話しは聞こえづらく、聞き返すことが増えてきました。
補聴器を装着したばかりのころ、「主よ、どうしてですか?」。この現実が辛く、受け止めきれず、何度も何度も神様に祈りました。すると、冒頭の御言葉 が必ず示されるのです。同時に主の平安、あたたかさに包まれていきました。神様は私が高ぶる者であることをよくご存じでした。それから「私を通して神の力が現れますように、私を用いてください」と祈りが変わっていきました。
神様は私たちの弱さをご存じです。そして、力を現わそうとしています。主の福音宣教はそのような弱い私たちを通してなされます。私たちが今置かれている場所で、与えられている救いの恵み、賜物を用いて聖霊に満たされて主に仕えていこうではありませんか。
「『権力によらず、能力によらず、わたしの霊によって』と万軍の主は仰せられる」
(ゼカリヤ4:6 新改訳聖書第三版)