巻頭言|月刊アッセンブリー2008年5月号

「聖霊による宣教力UP」

三箇 義生 (郡山キリスト教会)

 聖地旅行の折、主イエスによる最初のガリラヤ伝道の拠点となったカペナウムに行きました。ここから世界へと福音が拡大して行ったかと思うと、随分ローカルな場所から出発したのだと思わされました。エルサレムでも、ローマでもないそのような伝道環境で、主イエスは〈人類の救済〉という偉大なビジョンを持っておられたことは驚くべきことです。そのうえ、主イエスの伝道戦略は、「カリスマ的な人ではなく、普通の人を用いること」そして、「ローカル(ガリラヤ)からグローバル(地の果て)」でした。主イエスはその戦略を不可能とは考えませんでした。ペテロを召される時も「できるか」とは問わず、「ついて来なさい」と従うことのみを求められました。私たちはすぐに可能か、不可能か、自分の能力を量り、神の召しの可否を勝手+決めやすいものです。しかし、私たちの神は普通の人を用いて、神の偉大な働きを行わせることができるお方なのです。もちろん、当時も今日と同様、宣教に立ち塞がる様々な門が存在したことでしょう。孤独、拒絶、困難、迫害、貧窮・・・。しかし、門は閉ざされたままではありませんでした。主イエスは、閉ざされた門を開く鍵を弟子たちに与えていたからです。聖霊による宣教です。使徒たちは立ち塞がる門にぶつかる度に、聖霊による宣教の力を求めました。師である愛する主イエスが昇天され、孤立感を深めた時、弟子たちは祈りに専念しました(使徒1:14)。聖霊によって、大胆に語り始めた使徒たちに迫害の手が伸びると、逆境の中で彼らは、「もっと大胆に語らせ、しるしと不思議のわざを行わせてください」と聖霊による宣教力UPを求めました(使徒4:29)。聖書は記しています。「主のみことばは、ますます盛んになり、広まって行った。」(使徒12:24)と。彼らの宣教力の源は、人の知恵や力ではなく、神の知恵と力でした。主イエスの宣教ビジョンと戦略、そして成功のための鍵は、はじめ使徒たちに与えられ、今や私たちに受け継がれているのです。