月刊アッセンブリー| 2010年6月号

御言葉の力

藤村良彦(海外伝道部長/藤沢福音キリスト教会)

 神のことばに力がある。そのことを疑ってしまうことがあった。神のことばよりも実際的な、現実的な、近代的な方法を考え、求めていた。と言うよりも、手当たり次第、思いついたことが主の導きと理解し行動に移していた。まずは人間的な魅力、雰囲気、環境が第一。「人はうわべを見る」と聖書も語っている。

それは決して間違ったことではなく、大切な一部分であるという思いに今でも変わりはない。でも、それらの「事」は人を造り変える力を持ってはいなかった。

人は簡単には変わらない。愛している人のために、自分を変えようと努力している人がいる。しかし、長続きしない。自分が嫌いだから、自分を変えようと努力している人もいる。しかし、愛されている実感が足りないために変われない。変わりたいと願っているのに、ありのままでいいと言われて混乱してしまう。変われないから、変わらないと、頑かたくなになっている人もいる。理想と現実の狭はざ間まで苦しんでいる人がなんと多いことだろう。

人生の成功を願って、成功哲学の書物を沢山読んだ。そこに出てくることはすべて正しく聞こえてくる。物事をプラスに考え、ピンチをチャンスとして受け止め、可能な限り積極的に前進し続ける。ある人たちはそのことにより成功を手に入れている。しかしそこには落とし穴がある。人の中には潜在的な力があり、それを引き出すことによって成功できると教える成功哲学。私は伝道の現場で、潜在的な力や可能性がひとかけらも残っていない人たちに出会ってきた。そこからは何の可能性も見出すことはできなかった。絶望を共有する以外に道が無かった。その時に神のことばの力を体験した。ひとかけらの可能性も無い心の暗闇の中に、神のことばが入ると、人は立ち上がり、変えられていった。

今こそ神のことばの力に信頼しよう。神のことばが宣言されると、大きな力となり、人生が変えられていく。人生に絶望し、何度も倒れてしまう人であっても、立ち上がって新しい人生を歩み始めることができる。「神のことば」で間違いはない。