喜びを知らせに来たのです

川上 基枝 (仙台神召基督教会)

この言葉は、野宿で夜番をしながら羊の群れを見守っていた羊飼いたちが、主の使いから聞いた言葉です。

羊飼いたちにとっての喜びとは何でしょうか?
今の任されている仕事から離れることでしょうか?

主の使いが知らせた喜び。それは、救い主の誕生でした。救い主の誕生を知らせた瞬間、主の使いに天の大軍が加わり、神を賛美する光景を羊飼いたちは見ました(ルカ2:13)。今までに体験したことのない、壮大な光景に羊飼いたちの心が躍ったのです。そしてその心は、飼い葉桶(おけ)の中に寝ている乳飲み子を見て神をあがめる喜びを会得しました。

天におられるはずの神が、人となって地上に来てくださった。それも、貧しく、評価の低い羊飼いたちが会える場所で、救い主として誕生され、洗われもしない、餌(えさ)を入れる桶で寝ておられたのです。羊飼いたちは、飼い葉桶で寝ておられるお方を自分の救い主として心に受け入れた時に思い出したことでしょう。「いと高き所に、栄光が、神にあるように。地の上に、平和が、御心にかなう人にあるように」という天の大軍の言葉を。救い主を受け入れた時に、羊飼いたちの心は、他の人にも知らせたい! 神をあがめたい! 神を賛美したい! という喜びに満たされていたのです。

こんな自分でも、神の御心にかなう人に選ばれていた事を知った羊飼いたち。これ以上の喜びがあるでしょうか?

あなたにとっての喜びとは何ですか?

主の使いは言いました。「恐れることはありません。今、私はこの民全体のためのすばらしい喜びを知らせに来たので。」(ルカ2:10)

2013年を生きる私たちにとっても、救い主の誕生は、喜びの知らせです。罪から救ってくださる救い主イエス様を、自分の心に受け入れた時から羊飼いたちと同じ喜びを、私たちも体験することができます! なぜでしょうか? 今も、神が生きているからです。あなたは知っていますか? 神の御心にかなう人として選ばれていることを。

次はあなたが知らせる番です。「喜びを知らせにきました!」「救い主が来てくださったのです!」と。あなたが知らせた瞬間、主の使いに天の大軍が加わってくれた時と同じ感動を受け、心から神をあがめることができます。

今、あなたが任されている場所で神をあがめ、神に栄光をお返ししましょう。そして、救われている喜びを知らせましょう!

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