月刊アッセンブリーNews 2017年3月号

受難節入り

木村 幸広 (浜松北キリスト教会)

3月に入り、寒さも次第に和らいで春めいてきました。他方、教会暦では、3月1日から受難節(四旬節、レント)に入りました。期間はイースター前日までの40日間。今年は4月16日がイースターです。すると46日。6日多いではないかと思われる向きもあるかもしれませんが、6回ある主日(日曜日)は主の復活を記念する日なので除かれて40日というわけです。また40日の出処(でどころ)は、主イエスの荒れ野の誘惑における40日間の断食(マタイ4:2)をはじめ、モーセが山にいた期間(出24:18)、エリヤが神の山に着くまでの期間( I 列王19:8)のようです。

ところで、この40日間をどのように受け留め過ごすかは、教派、教団、教会によって異なるようです。しかし、最後の一週間は受難週と呼ばれ、大方の教会は特別な期間とし、来るべきイースターに向かって備えます。

いずれにせよ、来るべきイースターに先立ち、主イエスの受難、とりわけ十字架の死に対して想いを馳(は)せることは不可欠なことです。あの使徒パウロも、「わたしが最も大事なこととしてあなたがたに伝えたのは、……キリストが、聖書に書いてあるとおり、わたしたちの罪のために死んだこと、そして葬られたこと、聖書に書いてあるとおり、三日目によみがえったこと」(Ⅰコリ15・3、4)として、復活と共にそれに先立つ十字架の死を強調しています。

キリスト教会の三大祝祭日(クリスマス、イースター、ペンテコステ)の中で、一般的に最も知られているのはクリスマスでしょう。しかし、クリスマスも主イエスの復活(イースター)があったればこそ、記念されるようになったのです。

教会の歴史を見るとき、クリスマスが広く祝われるようになったのは4世紀の中頃といわれています。それに対してイースターは、キリスト教徒が日曜日を「主の日」と呼んで礼拝を守るようになった1世紀の半ば頃からといわれます。それは、それに先立つ主の受難が持つ贖罪(しょくざい)を、この上なく尊い恵みと覚えるようになったからです。あの旧約の預言者イザヤも、「しかし彼はわれわれのとがのために傷つけられ、われわれの不義のために砕かれたのだ。彼はみずから懲(こ)らしめをうけて、われわれに平安を与え、その打たれた傷によって、われわれはいやされたのだ」(53:5)と記しています。ハレルヤ!