聖書を読み 神に聴く喜び

教団ニュース・アッセンブリー
2003年8月1日発行通巻第575号

クリスチャンの生活態度

 クリスチャンは、今までの世界に決別し、別の世界に新しく生きる者です。この世に無関心な者かと言うとそうではありません。この世の者でないのに、この世に関心をもって生きることが、キリスト者の生活態度です。キリスト者は、キリストによって世につかわされ、キリストの心と思いと力をもって生きて行く者です。

執筆者 長澤 忠雄
熊本聖書教会 牧師
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成長していくために

 さて、イエス・キリストを信じることによって、私たちは生れ変わりました。しかしそれはまだ主にある赤ん坊にすぎません。成長していくためにはいくつかのことが必要です。聖書を読むこと、祈ること、礼拝出席、奉仕、献金など、の5原則は、信仰の成長に大切なことがらです。しかし、信仰生活は救いの条件ではなく、救いへの「感謝」として存在することを忘れてはなりません。

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霊の食物として

 私たちは聖書のみことばに養われて成長していきます。毎日、自分の霊の食物として聖書を読む必要があります。聖書のみことばは、救われたばかりのクリスチャンには「霊の乳」(第1ベテ口2:2)です。
 誤解のないように注意してほしいのですが、聖書に実践指導書のような考え方で向かう時、聖書は「律法」的なものとなります。そして、信仰生活の中で下痢症状を起こし、信仰生活が苦痛となります。
 初心者が聖書を読む時、自分の生活に無理に適用しようとしなくてもよいのです。謙虚な心でひたすら読み続けるならば、聖霊が助けてくださり、神に養われ、そうこうしているうちに、自然に成長し、神のみこころに反応する体質をもったからだに造りあげられて行きます。

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神に聞く

 聖書を読むことは神に聞くことです。子どもが日頃から親と親しく接していると、親の気持ちや善悪の判断基準を感じ取る力が養われるようになります。
 聖書を毎日読む最大の目的は、聖書の著者であられる神のお姿、ご性質、ものの考え方などを、自分の肌で感じ取れるようになるためです。

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聖書の読み方

 からだを養うために、栄養のバランスを考えて食事をとります。そのように、聖書の読み方も工夫が必要です。特に読みたいと思う個所を毎日、自由に読む方法がありますが、食事で言うと偏食になり、聖書全体にわたって読むことができません。そこで、聖書日課や礼拝手引き書に従い読む方法があります。手引き書については、牧師に指導を受けて学ぶとよいでしよう。
 単純に創世記から黙示録まで順次、聖書全巻にわたって毎日読みます。一年に一度読み通すためには、平日に3章、日曜日に5章ずつで、一日15分あれば読み通せます。

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キリストを証しする

 「あなたがたは、聖書の中に永遠のいのちがあると思うので、聖書を調べています。その聖書が、わたしについて証言しているのです。」(ヨハネ5:39)と主イエスが言われている通り、聖書においてこそイエス・キリストが見られるのです。
 聖書を読み続けるということは、常にイエス・キリストに目を向け、耳を開いて行くということになります。このようにして、イエス・キリストにいよいよ捕らえられ、愛する事にもなります。聖書を読み、神に聞くことは信仰生活の喜びとなります。

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