良質オイルを
摂らないと
老いるのよ!!

~オリーブ油は 神様からの恵み!
良質な脂質で  脳も体も若返り~

 栄養士から見た

 心と体の健康 Vol.3

月刊アッセンブリーNEWS 2014年6月1日号より

汐澤美紀
 Miki Shiozawa
八王子シャロン教会

   
「・・・油(オリーブオイル)を混ぜた種を入れない輪型のパンと、油(オリーブオイル)を塗った・・・」

(出エジプト29:2)


 この聖句は神様に捧げるパンの規定ですが、日常の生活でもオリーブオイルはパンの中に入れられオリーブオイルでパンが焼かれていました。ゲッセマネの園という名前はヘブライ語で「搾油器」を表わす言葉で、イスラエルではオリーブオイルは生活の中になくてはならなかったものだということが伺えますね。

 イエス様の食生活を調べると、摂取されている脂質は魚やオリーブオイルなどの良質な脂質が多かったのです。魚の脂質はDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)が多く含まれていて、血液さらさら効果、アルツハイマー病の予防、心臓病の予防に効果があります。また、オリーブオイルも心臓病予防、明晰(めiいせき)な思考と記憶のために必要なリノール酸などが含まれているのです。ただし、オリーブオイルは「エキストラ・ヴァージン・オリーブオイル」または「エキストラ・ヴァージン」と名前がついているものを選びましょう。これらのオイルは火を通さず、野菜やパン、チーズなどにかけたり飲んだりしましょう。ドレッシングの材料としてもいいですね。保存方法は常温で、葉緑素を劣化させないために暗所に置きましょう。

 身体に良い脂質は常温で液体です。人の身体の中に入っても液体のままなので、血管に付着した固まった脂肪を溶かして血管を掃除してくれるのです。血管が掃除され動脈硬化の予防にもなるのです。血管が若いと肌の輝きも違ってきます。結果・・・体の若返りに!! 脳にとっても、身体にとっても、若返りにとっても、とっても良い脂質なのです。

 近年日本では良い脂質の摂取量は不足していて、悪さをする脂肪、特に肉類の脂肪、マーガリン、バター、チーズなどに含まれる脂質(飽和脂肪酸)は過剰に摂取しています。この脂質が過剰になると血中の中性脂肪やコレステロール値などが上がり(脂質異常)、メタボリック症候群の原因となります。また、うつ病の人は健常な人に比べて脂質異常の患者の割合が多いということです。

 良い脂質を取ることは心と身体の健康にも繋(つな)がります。イエス様が多く摂(と)られた魚油とオリーブオイルを日々の生活に適度に取り入れて脳も身体も若返り、ますます主に仕えていきましょう。