小松菜(こまつな)は、
こまった時に手間なく
保存

~栄養素のまま  お味は向上~

 栄養士から見た

 心と体の健康 Vol.6

月刊アッセンブリーNEWS 2016年1月1日号より

汐澤美紀
 Miki Shiozawa
八王子シャロン教会

 

 

   
「しかし、神に感謝すべきです。神は、私たちの主イエス・キリストによって、私たちに勝利を与えてくださいました。」
(Ⅰコリント15:57)

 イスラエルでは、新年は第七の月(9 月か10 月ごろ)にお祝いします。新年のお祝いでは、祈りにあわせて語呂合わせの食べ物を食べるようです。神が勝利を与え、敵を散らされるようにと、ほうれん草(=テレッドは降ろす)や、ネギ(=クラシャは倒すのカレットと語呂合わせ)などを食べるということですが、日本でも、昔は武士の家で「名(=菜)を持ち(=餅)上げる」という縁起担ぎのため、餅と餅菜だけの雑煮が食べられていたとのことです。この唯一の菜葉、餅菜こそ今でも雑煮の具材で良く使われる小松菜(冬菜、餅菜)と言われています。

 小松菜の名前の由来は鷹狩りに来た8代将軍吉宗が、小松川村(東京江戸川区・葛飾区)の地元で取れた、名の無い青菜のすまし汁を大層気に入られ、地名から『小松菜』と名づけたといわれる。また、小松菜の英語名は Japanese mustard spinachで、直訳すると日本からしなほうれん草となりますが・・・・・・実は小松菜はアブラナ科の野菜でキャベツやカブやブロッコリーや菜花の仲間。ほうれん草はヒユ科なので、まったく違う種類になります。全体の栄養量は、ほうれん草に多少劣りますが、シュウ酸(アクの元)がはるかに少なく生でも食べられます。カルシウムは緑黄色野菜のトップクラスでほうれん草の3.5 倍! 100g で1 日摂取量の1/3 弱のカルシウムが取れます! それだけではなく、ビタミンA、鉄分もミネラルも豊富な菜っ葉です。結石や骨粗しょう症の人たちにもお勧めの食材なのです。

 さらに素晴らしいことは、小松菜は生で冷凍OK! 多くの野菜は酵素の働きを家庭用冷凍庫では抑えることが出来ません。美味しさ、見た目、栄養を保つためには熱を加え、酵素が働かないようにしてから冷凍する・・・・・・という手間が必要です。しかし小松菜は酵素の働きが弱いので、そのまま冷凍しても一か月ぐらい劣化しません。手間なく冷凍保存でき、サッと洗うだけで解凍でき、おひたしや胡麻和えに使えます。冷凍のまま加熱してもOK!手間が掛からず保存でき、手間を掛けず食べられる・・・・・・栄養量はほぼそのまま・・・・・・味も美味しくなり一石二鳥の冷凍向きの野菜なのです。

 イエス様の時代、野菜は一番美味しい旬のときしか食べられませんでした。小松菜は冬が旬。イスラエルの民が新年のお祝いに神の勝利を願いほうれん草などを食べたように、私たちも菜葉を食べ、今年もイエス様が信じる者に勝利を得させてくださると感謝しつつ旬の恵みを頂き、主を見上げて歩みましょう!

ためして見よう!

目がショボショボする
肌がカサカサする 
脱け毛が多い 
暗がりに目が慣れない
胃がむかつくことがある 

  • こんな症状の人は  →ビタミンA不足かも?
  • お勧め食材  →レバー、あなご、銀だら、

プロセスチーズ、抹茶、にんじん、モロヘイヤ、ほうれん草、春菊、小松菜などなど・・・・・・