「忘れられない祈りの秘訣」
祈りについて勉強する方法はあります。
たとえば、祈りについての本を読むことは大切なことでしょう。私自身、ある時期は、祈りに関する本を読んで、祈りについてわかったように考えていました。私たちは、聖書を読むときでも同じですが、本を読んだだけであたかもその知識が自分のものになったように錯覚することがあります。このことは「祈り」においても同じ事です。有名な著者の本を読んでも、あるいはカある説教を聞いたとしても、それだけでは不十分です。実際に、自分で祈りはじめることが第一歩を踏みだすことになるのです。
月刊アッセンブリーNEWS
1995年6月号掲載
月刊アッセンブリーNEWS 1989-1999に連載された「祈りのコラム」からいくつかピックアップして掲載。
あなたの祈りの生活に励ましを与える小品集です。
「忘れられない祈りの秘訣」
最近は、ワープロやパソコンを使う人が増えてきています。最初に機械を購入したときに驚くことは、その取り扱い説明書の厚さではないでしょうか。説明書をしっかり読んで、最低限の知識を得ている必要はありますが、実際には、基本的なことを覚えたらキーをたたいて使ってみることが上達の方法です。そして、必要に応じて色々な機能を使っていくうちに使い勝手が良くなってくるでしょう。「祈り」についても、同じように、みことばに従って祈りはじめることが最初のステップです。(マタイ6:9~15)
- 具体的に祈る。
私たちの祈りは、時として、抽象的になってしまいます。ですから、できるだけ具体的に祈りましょう.そのひとつの方法として、祈りのノート(記録)を付けてみると良いと思います。祈りの内容とその答えとを記録していくことによって、主がどのように答えてくださったかを残しておくことができます。
- 幻を持って祈る。
救われていない人であっても、その人が罪の悔い改めに導かれ、キリストを主と受け入れた姿を先取りして祈ることです。
- 忍耐強く、継続して祈り続ける。
献身を決心したとき、ひとりの婦人伝道者から教えられた祈りの秘訣を忘れることができません。
その先生は「ズボンの膝がすり切れるくらいに祈りなさい」と教えてくれました。忍耐強く祈り続けていくこと(ルカ18:1)をその先生の姿から教わりました。
《執筆者》
佐藤 羊一
小名浜聖書教会
(現在は篠原教会に転任)