「祈りの勝利を得るために」   

 アルゼンチン・リバイバルの指導者であるエド・シルボソ師は、リバイバルの鍵として「祈りの伝道」を提唱しています。日本においても、かつてのきよめ派の著名な牧師がエペソ書6章より「クリスチャンの最後の戦いは空中戦だ」と語ったと聞きます。宣教における祈りの戦いの重要性は時代を超えて保持すべき大切な真理です。昨年関東聖会に来日されたマロッコ師のマウイ・ファーストアッセンブリー教会は、霊の戦いの祈りにより三百人から千数百人の教会に成長したモデルと言われます。

 

月刊アッセンブリーNEWS
1998年 9月号掲載

月刊アッセンブリーNEWS 1989-1999に連載された「祈りのコラム」からいくつかピックアップして掲載。
あなたの祈りの生活に励ましを与える小品集です。

「祈りの勝利を得るために」

 私たちはどのような点に注意して祈りの戦いを進めるべきでしょうか。

1.一方通行の祈りではなく、聖霊に聞きつつ祈りましょう。

 教会員のA姉のお父さんが急病で入院し1ヶ月余で御国に移されたことがありました。あまりの急な出来事で一同驚きと悲しみで一杯でした。A姉は「入院中の父のために最後に祈った時、十字架のカバーの掛かった棺とゆりの花が浮かび、主の慰めと平安を得ました。」と証しをされ、聖霊が急な出来事の中にも予め心備えを与えられる素晴らしい助け主・慰め主であることを確認しました。

2.神の聖なる力を受けるために、罪を悔い改め、そしてとりなします。

①個人レベルの罪の悔い改め
②家族レベルの罪の悔い改めととりなしの段階。この中には自分の知る家族や先祖の偶像礼拝の罪の悔い改めやとりなしも含まれます。
③教会レベルの聖めのためのとりなしの段階。教会内の争いや不一致・不従順・汚れのための悔い改めととりなしが必要です。
④社会・国家レベルの罪の悔い改めととりなしの段階。小さな私達の町においても偶像礼拝と関わる地域の数々の祭りがありますが、絶えず悔い改めととりなしの祈りをささげ、そこからくる霊的束縛からの解放と守りを求めています。

3.聖霊と信仰に満たされて、力ある主の御名の権威を用いて祈る。それによって不信仰や汚れ・争いをもたらす悪霊の働きを制します。

4.目標を定めて祈り、力を結集して身近な信頼関係のある人々から根気よく主の愛によって伝道しましょう。

《執筆者》

寺田 文雄

南紀キリスト教会