モーセの十戒に学ぶ (1)

2004年1月1日発行 通巻第580号

サンライズのぞみ教会 三上 友通  Tomomichi Mikami

 

 

 

 

Introduction –

 愛の神さまがくださった十戒

 「十戒」と聞くと何を思いうかべるでしょう。

モーセが出てくるすばらしい「十戒」の映画でしょうか。
それとも戒めということで、何となくお説教されていて、束縛されているいやなイメージでしょうか。

モーセが授かった十戒

 出エジプト記34:28と申命記4:13,10:4に書かれている「十のことば(戒め)」は、モーセがシナイ山で神さまからいただいたものなので、伝統的に「モーセの十戒」と言われています。その内容は出エジプト記20:2-17、申命記5:6-21にあるのですが、この二ヶ所に書かれている内容が多少異なっています。
また、どのように十のことばに分けるのかも少しですが違いがあります。ここでは、私たちが一般的に受け入れている下記の区分で見ていく事にします。


1.あなたには、わたしのほかに、ほかの神々があってはならない。
2.あなたは、自分のために、偶像を造ってはならない。
3.あなたは、あなたの神、主の御名を、みだりに唱えてはならない。
4.安息日を覚えて、これを聖なる日とせよ。
5.あなたの父と母を敬え。
6.殺してはならない。
7.姦淫してはならない。
8.盗んではならない。
9.あなたの隣人に対し、偽りの証言をしてはならない。
10.隣人の家を欲しがってはならない。

 

私たちに与えられた十戒

Ⅰ.私たちを愛されているがゆえに与えられた十戒

 聖書は神さまからのラブレターと言われていますが、十戒もその一部です。だとするならば、十戒のことばの中にも神さまの愛が現れているということになります。

 私たちは、詩篇19編をもとに作られた賛美を歌っています。「主の教えは完全で、たましい生き返らせ、主のあかしは無学な者かしこくする。それは金より、純金よりしたわしく、蜜より蜂蜜よりあまい」。主の教えは、蜂蜜よりあまいとあります。

 お母さんが子どもに「気をつけて行くのよ。」「友だちと喧嘩しちゃだめよ。」等 口うるさく言っているのを耳にすることがよくあります。子どもにとってはうるさいなと思うこともあるでしょう。けれども、その子が親になると、それが親の愛からであったことがわかるようになります。

 十戒を与えてくれた方は、人々を愛してくださった方です。新約に生きる私たちにとって、この真理は明らかです。イエスさまを十字架にまでかけて私たちを救ってくださった方が十戒をお与えくださったのです。私たちが、愛されているから、与えられている十戒なのです。御教えが蜂蜜より甘いのは、神さまの愛から出ているからなのです。

Ⅱ.私たち一人ひとりと結ばれた契約

 モーセはイスラエルの民に言いました。「主が、この契約を結ぼれたのは、私たちの先祖たちとではなく、きょう、ここに生きている私たちひとりひとりと、結ばれたのである」(申命記5:3)神さまは、「私は主であり、あなた方を愛して、どんなことがあっても見捨てないよ」と契約を結んでくださったのです。この契約が、今生きている私たち一人ひとりと結ばれたということは、なんとすばらしいことでしょう。

 次回から「わたしの目には、あなたは高価で尊い。わたしは、あなたを愛している。」(イザヤ43:4)と言ってくださっている主が下さった十戒を、イエスさまが解釈されたように見ていきたいと思います。