礼拝の中の賛美(6)
細井 眞 Makoto Hosoi(十条基督教会)
2000年10月1日発行 第541号
どのようにしたら賛美礼拝を始められるのでしょう。
1.体験することです。
合同集会、超教派の集会で賛美礼拝を取り入れている集会があったら、ぜひ参加してみてください。百聞は一見に如かずです。私はぺンテコステ系の合同集会に出席した折りに賛美礼拝に触れ、大きな驚きを感じたのを覚えています。帰ってきてすぐに真似をして賛美してみました。その集会の感動がよみがえってくるようでした。
2.ビデオを見ることは体験するのと同様によい学びとなります。
私たちの教会に賛美礼拝を導入するとき、教会員の多くが賛美礼拝を体験するのが困難なため、ビデオを導入しました。どのように賛美しているかビデオを通して知っていただきました。その後、しばしば良いと思われるビデオを購入し、共に見ました。
3.ライブ版のCD(日本語、英語を問わず)または、賛美礼拝の集会テープ(オーディオ・テープ)を手に入れて、聞くことも大きな助けとなります。
ビデオやCD、テープと一緒に歌ってみてください。同じ祝福を受けることができます。私は今でもよくそのようにします。
4.人材については、それぞれの教会また牧師では用い方が違います。
しかし、共通理解としては、この奉仕が人の前に出る奉仕であり、戦いも多いということです。
ですから、謙遜な器で、神様と牧師に忠実に仕えられる人が選ばれるべきです。アップダウンの激しい人や信仰を持ったばかりの人、自己顕示欲の強い人、反抗的な人は避けるべきです。賛美奉仕者は音痴やリズム音痴でないかぎり、歌える人であれば問題ありません。
奏楽者はもちろん演奏できなければ奉仕できません。
5.楽器はまず、ハーモニーとリズムが明確にでる楽器を選びます。
ハーモニーはメロディーを歌い、歌の厚みと表情を出すために必要です。また、リズムはテンポがバラバラにならないために、会衆を一つにするために必要です。これらの楽器はピアノ、ギター、電子鍵盤楽器です。
6.歌詞投影方法についてです。
私たちは聖歌を持ち歩き、それらを見ながら賛美をする方法を採っています。この賛美礼拝が導入されたときにほぼ同時に入ってきたのが、OHP(オーバー・ヘッド・プロジェクター)を利用する賛美の方法です。この方法は私たちの顔を上にあげ、私たちの手を聖歌から解放し、両手を挙げ、手拍子をとり、足でステップを踏みながら賛美することを可能にしました。まさに全身を使って神様をほめたたえることができるようになりました。
OHPの他には、スライドプロジェクターを用いる方法(ランニングコストが高い上、スライドのフィルムを作ってくれるところが少なくなってきている)、ビデオプロジェクターをコンピューターにつなげて行う方法(購入時に費用がかかりますが、今後、このタイプが主流となるでしょう)があります。なお、ぺンサコーラの教会では歌詞投影をなくして歌詞に気を取られることなく、主を礼拝することができるようにしています。
「踊りをもって、御名を賛美せよ。タンバリンと立琴をかなでて、主にほめ歌を歌え。」
詩篇149篇3節