信徒のためのヘブル語講座 Vol.1

月刊アッセンブリーNews 第730号 2016/7/1発行より

「シャローム」שָׁלוםֹ

 

川口神召キリスト伝道所(埼玉県)
安田 眞 Makoto Yasuda

 ヘブル語で読む旧約聖書は、日本語で読む聖書とは一味違うように思います。今回は、ヘブル語の特徴と合わせて、ヘブル語の面白さをお話したいと思います。
 ヘブル語は、原則三つの文字の組み合わせによって単語が作られています。その基本が動詞です。動詞から名詞や形容詞などに変化するのです。

 第一回目は、皆さんよくご存じの「シャローム」を取り上げることにしました。「シャローム」は、「平和、平安」を意味すると言われています。確かにそうです。しかし、「シャローム」が動詞として使われる時は、どのようになるのでしょうか。

 動詞は、三つの意味が考えられます。第一に、「支払う」という意味があります。この動詞が名詞になると、「報酬、報い」となります。第二に、「完成する、満たす」という意味になります。

 これも名詞になると「完全、完成」となります。第三に「安らかにする」という意味です。ここから「平和、安全」という名詞になります。

 この三つの意味を重ね合わせると、「主イエス・キリストの救い」となります。即ち、主イエス・キリストは、私たちの罪の代価を余すところなく、完全に支払ってくださったのです。それ故に、私たちの得た平安は、神との平和、和解、平安なのです。この言葉が旧約聖書では、「和解のいけにえ」として87回も使われています。パウロは、「ですから、信仰によって義と認められた私たちは、私たちの主イエス・キリストによって、神との平和を持っています(ロマ5・1)。」と言うことが出来たのです。

 今日、「シャローム」はどんな時でも使うことのできる言葉になりました。「おはよう」も、「こんにちは」も、「こんばんは」も、「さようなら」も「シャローム」と言えば良いのです。

 それでは、今回はここまでにして「シャローム」。

*(*ヘブル語は右から読みます。)