栄養士から見た心と体の健康 Vol.7

~見よ!
体の脂肪を取り除く
肉は(子?)羊!!

野心の無い羊は
ナイアシン(無い野心)
も亜鉛もカルニチンも豊富!~

 栄養士から見た

 心と体の健康 Vol.7

月刊アッセンブリーNEWS 2016年3月1日号より

汐澤美紀
 Miki Shiozawa
八王子シャロン教会

※本記事は、2016年イースターの時期に掲載されました。


「ヨハネは自分のほうにイエスが来られるのを見て言った。『見よ、世の罪を取り除く神の小羊。』」(ヨハネ1:29)

 Happy Easter! 喜ばしいイースターの季節が来ました。ところで、イースターの名前の由来は女神の名前からとか、東(east)とか、東から出るのは朝日なので日の出から復活の意味も含まれているなどなどありますが、イースターはクリスチャンにとって一大イベント!
 中世のヨーロッパの復活祭では復活日を挟んで精進(断食)・饗きょう宴えんが120 日も続いたそうです。復活日の前にはキリストを偲しのび、断食(肉断ちなど)や懺ざん悔げ を行う精進期間が6 週間半も続きました。
 もちろんその間は肉料理を食べられません。しかし、食いしん坊のドイツの修道士はこの期間にマウルタッシュ(ラビオリを大きくしたようなドイツ料理)でお肉を隠して食べることを考え出しました。それが広まりドイツのシュヴァーベン地方の人々は精進期間に堂々とその精進料理(肉料理)を食べたとか。今でも「天にましますお父様をだまくらかすもの」と、この地方の方言で名前を付けられているものもあるそうです。どの時代にも逃げ道を作るパイオニアがいるというのは微笑ましい?ですね。
 さて、精進期間が終わり、イースター・サンデーのお祝いの食べ物といえば、万国共通の卵。イースター・エッグです。イギリスでは卵に加え、十字架上で犠牲になったイエス様を記念するため、イースター・ラム(子羊のもも肉のロースト)も食べられています。
 羊肉と言えば L -カルニチン量が豊富! 牛、豚、鶏肉にも含まれているのですが、突出して多いのが羊肉です。特にマトン(成長した羊肉)は牛の4倍、豚の5 倍もあります! L-カルニチンは脂肪酸をエネルギーに変える場所に運んで行ってくれる唯一の運搬係。脂肪を燃焼しエネルギーに変えるためには必要不可欠なのです。また、ナイアシン(皮膚や粘膜の健康維持)やビタミンB12(神経などの健康を保つ)、亜鉛(若々しさのもと。免疫力を高め、血糖値を下げる)も豊富です。
 しかし、羊肉はより自然に飼育されているので、臭みなどが強い食材。マトンに比べラム(子羊の肉)は臭みが弱く柔らかいのでレアでも食べられますが、野生の味(臭み)を薄めるように飼育されている牛肉などに比べると調理がしにくいと考えてしまいますよね。

でも簡単!

 臭みは脂肪にあるので、もも肉は脂肪層を適当に取り除いてから香辛料を使うのもお勧めです。ラムチョップ(写真)は脂肪に切れ目を入れ(格子状)、オリーブオイルを引いたフライパンで脂肪の部分をゆっくり焼き(3 ~ 5分)、流れ出た油を取り除くと臭みが少なくなります。ニンニク、ミント、ナツメグなどの香辛料とも相性が良いとのこと。いつもと同じような手順で香辛料を多めにすればマトンで肉じゃがも作れます。チャレンジしてみてはいかがでしょうか?
 羊肉によって余分な脂肪を燃やし、若々しさを保ち、さらに神の小羊が遣わす御霊により心を燃やされつつ、イースターをお祝いしましょう!