礼拝の中の賛美(7)

礼拝の中の賛美(7)

細井 眞  Makoto Hosoi(十条基督教会)

2000年12月1日発行 第543号

 賛美礼拝を導入するに当たって、もう少し揃えたいものがあります。
 もちろん、備えなければ、賛美礼拝をすることができないということではありません。備えられればより素晴らしいということです。
 それは音響設備、いわゆるPAシステム(Public Address System)です。

 ある教会はすでに備えているでしょうし、また、必要としていないかもしれません。他の教会では立地条件や経済、メンバー構成などによってできないところもあるでしょう。

 まず、導入に際しては基本的に専門の業者に相談することをお勧めします。もちろん町の電気屋さんや楽器屋さんではなく、できれば、音響会社など専門にそのことを扱っているところに頼む方がよいと思います。最近はクリスチャンの音響会社があります。このようなところは教会の状況を把握しているので教会の必要にマッチしたものを備えてくれるでしょう。

 では、具体的に何が必要かというと、まずマイクです。マイクにはダイナミックマイクやコンデンサーマイクなどがありますが、教会では自然で柔らかい音が出るダイナミックマイクを使用するのを勧めます。またハウリング(マイクで拾った音がスピーカーを通してまた同じマイクに入ってきてしまって起こる現象で、大きな不快音が出ます)を防ぐために周りの音(他の楽器の音や雑音)をあまり拾わない、前にある音、だけを中心に拾うことができる単一指向性マイクをお勧めします。マイクはできるだけ音源に近づけて(歌や説教であるなら口元にあることが望ましい)使用します。

 マイクから拾った音はコードを通ってミキサーと呼ばれるものに入力されます。ここでは、ミキサーと呼ばれるように様々に入ってきた音を整理整頓してまとまったサウンドを創ります。その際、会場に出す音、そして、モニターといって演奏者に返してあげる音の二種類のサウンドを創りますが、それは同じバランスではありません。そしてまとめられたサウンドはアンプに流れます。アンプは音を増幅する器械で、増幅された音はスピーカーを通して会衆に届きます。
 
 この装置の最大のメリットはどのような建物(生で声を出したときにひどく聞き取りづらい建物など)であっても声や音が会衆にきちんと届くというところです。また、大声を張り上げなくても声の調子や表情まで伝えることができるというところです。

 PAシステムを導入するときに重要なのは人です。如何によい器械を備えても、それを操作する人が良い音、良い音楽を奏でる技術とセンスを持っていなければ、説教も賛美も台無しになってしまいます。技術とセンスは最初から持っている人はいないのですから努力して磨く以外に方法はありません。また、この奉仕は謙遜で、信頼感のある人が適任です。なぜなら、説教者や演奏者は自分たちの音をその人に託さなければならないからです。主のために熟練した良き働き人になりましょう。