「祈り続ける」

 少し前に教団創立五〇周年記念史を手に取って読んでいると、弓山先生の次のような言葉に目がとまりました。「私たちは、現在の瞬間を大切にしましょう。身近な日常の義務をコツコツと実行しなければなりません。人生は小さいものの積み重ねです。一度に大きなことをしようとするよりも、小さなことに全力を傾けて行動すべきであります。」
 長い間祈り続けてこられた先生の言葉が静かに心に響きました。

月刊アッセンブリーNEWS
1999年7月号掲載

月刊アッセンブリーNEWS 1989-1999に連載された「祈りのコラム」からいくつかピックアップして掲載。
あなたの祈りの生活に励ましを与える小品集です。

「祈り続ける」

 祈りが何か消極的なこと、小さなことのように思えることがあるかもしれませんが、決してそうではなく、祈りは神様の素晴らしい恵みを体験する一番の近道ではないかと思います。

 この春私は結婚し、開拓三年目を迎えた藤沢福音キリスト伝道所に赴任しました。今私は祈り続ける尊さを教えられています。開拓開始時、ここが教会?、人が入って来られるのだろうか?、と思われる所でスタートが切られました。しかし、無から有を生み出される主に向かって毎日の祈りと伝道を継続していく中で、主が人々を送って下さり、献堂の恵みにまで導いて下さったのでした。その一つ一つの経過を垣間見るとき、確かに、人のカによってではなく祈りを通して主ご自身が素晴らしい御業を成して下さるのだということを実感しています。

 藤沢に赴任してきてから、自分が一番しなければならないことは何かと思い巡らしていたとき、毎日のコンスタントな祈りこそ成すべき最も大切なことであることを、先の弓山先生の言葉を通して改めて確信しました。これから、更に主の素晴らしい御業を見させて頂くために、祈り続けていこうと思っています。「祈り続ける」先に、主の御手の業が現されることを期待しつつ。主に栄光を帰して。

《執筆者》

藤村 真知子

藤沢福音キリスト教会