「宣教の壁を破る祈り」   

 「目をさまして、感謝をもって、たゆみなく祈りなさい。同時に、私たちのためにも、神がみことばのために門を開いてくださって、私たちがキリストの奥義を語れるように、祈ってくださいよ。」(コロサイ4:1-2)

 パウロはコロサイの教会にたゆみなく祈りなさいと勧めています。それと同時に自分の福音宣教の働きにおいて宣教の門が開かれるように祈って欲しいととりなしの祈りを頼んでいます。パウロはたゆみない祈りが教会にとっても、福音宣教においても重要なものであることを知っていました。

月刊アッセンブリーNEWS
1993年11月号掲載

月刊アッセンブリーNEWS 1989-1999に連載された「祈りのコラム」からいくつかピックアップして掲載。
あなたの祈りの生活に励ましを与える小品集です。

「 宣教の壁を破る祈り 」

 それでは、たゆみなく祈るとはどの様な祈りなのでしょうか。原語では「城塞をしつように包囲攻撃する場合に使われた言葉」です。

 敵の要塞が陥落するまで何度でもあきらめずに忍耐探く攻撃する、その熱心さがたゆみない祈りです。

 福島県郡山市は人口32万の都市ですが周辺部は農村地域で、教会の伝道は都市型伝道と農村伝道の両方の難しさを経験しています。

 しかし、教会の中でたゆみない祈りの重要性を理解し、それを実践する人はこの祈りの素晴らしさを体験しています。かたくなに福音を拒んでいた人の心が開かれ、ターゲット地域への伝道の道が開かれ、宣教の様々な障害となる壁が破られ、福音を伝えることができています。
 また、この祈りは教会の様々な祈祷課題にも適用され、問題の解決が得られるまでたゆみなく続けます。

 ある時は直ぐに答えられますが、ある時は忍耐を学ばされます。しかし、今ではこの祈りの先に神の確かな御手があり、勝利をもって主に栄光を帰することができることを感じています。

 すでに、この祈りは個人、教会だけでなく教区においても東北リバイバル24時間連鎖祈祷というかたちで実践されています。

 毎月一日に教区内の13教会の有志によって、寄せられた祈祷課題をもとに24時関連鎖祈祷がなされます。開始以来3年間をむかえたこの地道なたゆみない祈りにはハデさもなく、ヒーローも生みませんが、教区の中に愛の交わりと一致、そして聖霊による新しい流れを感じます。

《執筆者》

三箇 義生

郡山キリスト教会