三浦綾子作品と信仰
三浦綾子の作品から学ぶ信仰(6)

構想の中核はピエタの絵だった。三浦綾子はイエスの遺体を抱くマリアの絵に息子多喜二の遺体を抱く母セキを重ねた。癒えることのない痛みと悲しみの中で、・・・

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信徒のためのギリシャ語
信徒が学ぶギリシャ語 第4回

 今回は、文法学者の研究を基にエペソ5章18節の「霊に満たされ」を見て行きましょう。日本語訳を見る限り、「御み霊たまが私たちの内に満ちる」と理解する人が多いと思います。該当する場所の原語を見ると…

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三浦綾子作品と信仰
三浦綾子の作品から学ぶ信仰(5)

『三浦綾子の文学の根源は人間が人間として人間らしく生きられるようにという祈りである。しかしそれを阻(はば)むものが二つあると綾子は考えた。一つは罪でもう一つは苦難。苦難の時に人は、人生に与えられた良き物を奪われて打ちのめされ、生きる気力を失い、…

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信徒のためのギリシャ語
信徒が学ぶギリシャ語 第3回

日本語には「行間を読む」という表現があります。表記されていない著者の意図を読み取ることを指しますが、聖書ギリシャ語文法の中にも字面に表れていないことを汲(く)み取る文法があります。今回は神的受動態(神学的受動態)と呼ばれる文法を見てみましょう。

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三浦綾子作品と信仰
三浦綾子の作品から学ぶ信仰(4)

『塩狩峠』のエピグラフには、「一粒の麦、地に落ちて死なずば」とあるが、信夫は「わたしはほんとうにキリストのあほうになりたいんです」と語っている。…

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信徒のためのギリシャ語
信徒が学ぶギリシャ語 第2回

料理の隠し味は、隠れていながら味全体を引き立てる小粋な存在ですが、聖書ギリシャ語の動詞にも隠し味のような微妙な違いを表わす手段があります。その違いは、…

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三浦綾子作品と信仰
三浦綾子の作品から学ぶ信仰(3)

人は時に「もう愛さない」という道を選ぶことがある。『氷点』冒頭、若い男との時間を楽しんでいたかった辻口夏枝は、母として子を愛するという使命を捨て、3 歳の娘ルリ子を外へ出した。ルリ子はその日殺される。誰かが「もう愛さない」という道を選ぶとき、愛に裏切られた者は淋さびしさという魔物に殺されるのだ。

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信徒のためのギリシャ語
信徒が学ぶギリシャ語 第1回

月刊アッセンブリーNews 第718号 2015/7/1発行より    ペンテコステ派に属する私たちにとって、神が導かれる「時」というものは体験的に知っているものでしょう。御霊に促されて祈ったり、賛美したりとい […]

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三浦綾子作品と信仰
三浦綾子の作品から学ぶ信仰(2)

1948年12月27日、旭川市十条11丁目にあった結核療養所白雲荘に入所していた綾子を一人の青年が訪ねて来た。前川 正28歳。17年前1年間隣に住んでいた幼馴染でクリスチヤン。前川は…

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三浦綾子作品と信仰
三浦綾子の作品から学ぶ信仰(1)

三浦文学の最大の特徴は、三浦綾子自身が通ってきた人生の体験から得た真実に裏打ちされた文学だということです。そしてその最も中心にあるのは、『道ありき』に書かれた、絶望から光へと導かれていった体験、 …

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